本年では次のことを目的として研究がなされた。(1)国内外において研究・開発されている教授メディアとして、幼・小・中学校の子どもたちを対象とした社会科教育に関する視聴覚メディア・マルチ教授メディア・学習ソフトプログラムの形態を有している教授メディアを収集する。(2)収集した社会科教授メディアを中心に、デ-タ構造・検索方法を決定し、デ-タベ-ス開発を行う。(3)収集した社会科教授メディアを、記号論に基づいた内容(メッセ-ジ)と形態(メディア)の構成方法から分類する。(4)各分類ごとに典型的社会科教授メディアを事例として、それらの構成理論を解明する。 その結果、予算の制限から視聴覚メディア・マルチ教授メディア・学習ソフトプログラムなどの多様な種類の収集が難しいので、学習ソフトプログラムを中心に収集した。さらに、収集した教授メディアは、これまでに収集していた教授メディアとともにデ-タベ-スに入力した。その際、新規の設備費で購入した光ファイリングシステムの利用も行った。収集した教授メディアの中から、特に小学校社会科に関する学習ソフトプログラムを中心に、その基本性格を学習形態と活用方法の視点に基づいて検討した。なお、今年度の研究成果については、教育工学関連学協会連合第3回全国大会(大阪大学開催)にて発表をした。
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