本年では次のことを目的として研究がなされた。(1)国内外において研究・開発されている教授メディアとして、幼・小・中学校の子どもたちを対象とした社会科教育に関する視聴覚メディア・マルチ教授メディア・学習ソフトプログラムの形態を有している教授メディアを収集する。(2)収集した社会科教授メディアを中心に、データ構造・検索方法を決定し、データベース開発を行う。(3)収集した社会科教授メディアを、記号論に基づいた内容(メッセージ)と形態(メディア)の構成方法から分類する。(4)各分類ごとに典型的社会科教授メディアを事例として、それらの構成理論を解明する。 その結果、本年の予算の制限から多種多様な教授メディアの収集が難しいので、学習ソフトウエアを中心に収集した。なお、昨年度は小学校社会科に関連する学習ソフトウエアを中心に収集したのであるが、本年は中学校社会科に関連する学習ソフトウエアを中心に収集した。さらに収集した学習ソフトウエアは60本で、それらはすべてデータベースに入力した。そして、それらの学習ソフトウエアの基本的性格を、社会科教育の目的と情報活用の視点から分類し、各類型の典型的学習ソフトウエアを検討した。なお、今年度の研究成果については、教育工学会第4回全国大会(茨城大学)にて発表をした。
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