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1992 年度 研究成果報告書概要

スティグマの感情が社会福祉に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 03801020
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関武庫川女子大学 (1992)
武庫川女子大学短期大学部 (1991)

研究代表者

西尾 祐吾  武庫川女子大学, 文学部, 教授 (40198429)

研究分担者 白石 大介  聖和大学, 教育学部・幼児教育学科, 教授 (50154357)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
キーワードスティグマ(stigma)の感情 / 社会福祉 / 精神障害者 / 精神障害者の家族 / 保健 / 医療 / アンケート調査
研究概要

今回の研究は、上記テーマの中でも精神障害者とその家族に焦点があてられて実施された。
わが国における保健・医療・福祉の制度やサービスは、精神障害をもって生活している人々やその家族にとって十分なものにはなっていないと思われる。その理由のひとつとして、精神障害を背負って生活している人々やその家族が社会的に負い目や肩身の狭い思い(Stigmaの感情)にとらわれ、自己主張も十分できないまま社会生活を送ってきたということが、精神障害者への社会福祉の充実を阻み、保健・医療の制度やサービスの発展を遅らせ、その利用を妨げてきたのではないかと考えられる。そこで本研究では、精神障害者本人907人(内訳として入院患者656人、外来患者251人)、その家族601人を対象にStigmaの感情について調査し、その結果についてまとめようとするものである。
この種の調査は、われわれ研究者が知る限りにおいては、わが国始初めてのものと思われ、外国でも類例のないものと思われる。
調査の中味として、例えば「今までの社会生活で肩身の狭い思いをされたことがありますか」という質問に対して『よくある』『ときどきある』と答えた精神障害者はそれぞれ、20.2%、28.8%と合わせると49.0%となる。その内訳として入院患者はそれぞれ、20.3%、27.3%、外来患者は19.9%、32.7%であった。家族の反応は16.8%、37.3%と合わせると54.1%であった。こうした数字をもとに、報告書をまとめ、研究の成果について記載したい。

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公開日: 1995-03-27  

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