研究課題/領域番号 |
03802002
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
河合 義和 日本大学, 法学部・大学院, 教授 (00022187)
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研究分担者 |
小森田 秋夫 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (30103906)
藤原 孝 日本大学, 法学部, 教授 (00130592)
石渡 利康 日本大学, 国際関係学部, 教授 (90130426)
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キーワード | 旧ソ連・東欧諸国 / 民主化運動 / 情報公開 |
研究概要 |
8月中旬に研究合宿を行い、旧ソ連・東欧諸国の民主化運動についての背景や問題点を政治的、経済的側面から整理し、さらに、その民主化運動と情報の自由化過程の関係について検討した。 その後も、数回にわたる研究会を行いながら、旧ソ連・東欧諸国における民主化運動と情報の自由化過程の密接な相関関係について、法的な側面に重点をおいて考察した。 その結果、旧ソ連・東欧諸国における民主化運動は、情報公開と非常に深く結びついており、政変の原動力は情報の自由化を求める国民の声にほかならないことが痛感された。現在なお停滞している旧ソ連・東欧諸国における民主化を推進するためには、情報の自由な交流を可能にするような政治、行政、社会、経済の抜本的な改革が不可欠であることがわかった。ちなみに、旧ソ連・東欧諸国のグラースノスチ(情報の公開)によって、深刻な環境破壊の実態が明らかにされ、その情報と対策を求める環境保護運動が各地で大きな盛り上がりをみせ、それが旧ソ連・東欧における民主化の一翼を担ったのである。 いずれにせよ、多くの研究協力者たちの本研究への参加によって、従来のものとはかなり異なった内容の濃いものとして、最終的に本研究成果をとりまとめることができたといえる。
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