宇宙科学研究所が平成元年2月に打ち上げた科学衛星「あけぼの」の観測デ-タに関し各観測機器が別々に出したデ-タを比較検討して、科学的成果をまず出した。(研究発表の項参照)。これは本研究が最終的に目指している衛星観測デ-タの相互比較による研究の推進に関わる部分である。この過程で申請者は、整理されたデ-タカタログの有用性に関して考察し、現在希まれるデ-タカタログの形式を立案中である。 今年度は参考にする事を目的に、デ-タベ-スのソフトを購入し、パ-ソナルコンピュ-タ上で動作させ、その機能について検証した。実際に「あけぼの」衛星のデ-タを取り込み、興味ある現象について研究したのもそれらのツ-ルを使用してである。 当初は観測リストの作成を中心課題に置いていたが、作業を進めるに従って、デ-タの様子も同時に見れないかと考え始めている。大型計算機(宇宙科学研究所の汎用計算機)上に、あけぼのの生デ-タがあるが現在その中から小規模のデ-タベ-スを作成している。同時に、大型計算機上に、リストを作成するプログラムを作成中であり、今後はこの両者をいかに有効に結びつけるかが課題になる。 平成4年度は、大型上で目的のファイル(リストなど)を作成すると共に、ネットワ-クを介してのアクセスについて実験したい。
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