研究概要 |
1.研究の進展状況 ディジタル画像処理のプログラムと新しい形状モデルを組み合せて長方形から構成される基本的な2次元画像が認識できるプログラムを開発した。 2.新たに得られた知見 当初予定していた複雑な図形に対処するには処理方法を改良する必要があることが判明した。この大きな理由は図形のノイズの問題であり,単に形状モデルにおける方向コ-ドを近傍から8近傍へ増大しても対処できない。本方法はノイズの問題も基本的には対処可能であるが,このためのプログラムがぼう大となりこの開発に多大の時間を要する。 しかし長方形から合成される形状でおれば本方法はかなり実用性をもつ非電専門家から自身の設計要求をラフスケッチの形で専門家に伝達できることが分かった。 3.今後の改良点 ノイズの問題についてはニュ-ラルネット等他の方法と組合させたほうが実用化を目指す観点からはより有効かもしれないと考えられるので,今後他の方法と組合せることも考えている。 4.本方法の改良から期待される新しい図形入力方法 直接本方法とは関係ないが,本研究の遂行過程で制御点と勾配の値から図形を入力する方法でペンコンピュ-タ等に適える簡便な方法を見出した。この方法は画像認識というよりもむしろグラフィック処理の手法であるが本研究の主目的である非専門家用非言語インタ-フェイスの開発という観点からは両方法とも今後に期待できる点が大きい。
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