研究課題/領域番号 |
03805037
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三井 康司 信州大学, 工学部, 教授 (20021008)
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研究分担者 |
遠藤 典男 長野高専, 土木工学科, 助手 (10213597)
大上 俊之 信州大学, 工学部, 助手 (80152057)
富所 五郎 信州大学, 工学部, 教授 (30021025)
笹川 明 信州大学, 工学部, 教授 (00017922)
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キーワード | エア・ビ-ム / 有限要素法 / 剛性 / はり要素 / 簡易計算 / リンクリング / 膜構造 / メンブラン |
研究概要 |
本研究はエア・ビ-ムを構造要素とするエア・ビ-ム構造物に対しての小型計算機による簡易計算手法の確立にある。本研究は2年間にわたり行なわれるものであり、本年度は主として基礎的な静的解析に関する簡易解析手法の研究を取り行ない、相応の成果を挙げた。 本年度の研究成果を箇条書きすると以下のようになる。 1.曲げ、引張・圧縮実験よりエア・ビ-ムのはり挙動が明らかとなり、集に物性値、内圧、ビ-ム径等の諸量を含んだビ-ムとしての見掛けの剛性が評価でき得ることが考察された。 2.エア・ビ-ム構造物に対し、簡単なシェル解析を行ない、シェル解析が大規模膜構造物に対して計算機使用上、効率が著しく低いことを提示した。 3.エア・ビ-ム構造物を骨組み構造に置換した解析結果より、はりとしての変形は微小であることより、幾何学的非線形性の考慮の必要性がないことがわかった。 4.エア・ビ-ム特有のリンクリング現象による剛性低下を理論的に評価し有限要素法への導入を行ない、理論解との比較を行なうことより、本研究で提起した簡易解析手法の妥当性を検証した。 5.理論的に評価の困難なdeeper wrinkles等の影響について、リンクリング現象による剛性低下に対する修正率の概念を導入し、本解析手法における有用性とその適用範囲を明示した。
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