研究課題/領域番号 |
03805085
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
平尾 明 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00111659)
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研究分担者 |
石曽根 隆 東京工業大学, 工学部, 助手 (60212883)
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キーワード | テレケリックポリマー / ブロック共重合体 / 末端官能基化 / リビングポリスチレン / リビングポリイソプレン / クロルメチル化ポリスチレン / TLC-FID法 / 多段ブロック共重合体 |
研究概要 |
アニオンリビングポリマー(ポリスチレン及びポリイソプレン)を中心にして、それらのポリマー未端に反応性の高い官能基(水酸基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基)の定量的導入法を確立した。具体的には、上記官能基をカルバニオン種に対して安定な形で保護した後、各種アニオンリビングポリマーと反応させ、さらに反応後脱保護することで、官能基を持つテレケリックポリマーを得た。得られたポリマーはGPC測定より、設計通りの分子量と非常に狭い分子量分布(Mw/Mn<1.1)を持っていることを明らかにした。一般にテレケリックポリマーの末端官能基は、その量が極めて少量のため定量は極めて困難である。そこで我々は、NMR、IR、UV、酸-塩基滴定に加え、TLC-FID法や化学反応法などの新規分析法を開発することにより、これらのポリマー末端に期待通り定量的に官能基が導入されていることが確かめられた。現在アニオンリビングポリマーに加え、カチオンリビングポリマー(ポリビニルエーテル、ポリテトラヒドロフラン)と官能基を保護した試薬との反応について、詳細に検討している所である。 次に、テレケリックポリマーを用いた多段ブロック共重合体の合成のモデル反応として、末端にアミノ基を持つポリエチレンと末端にカルボキシル基を持つポリイソプレンの反応を試みた。その結果、条件を選べば、ほぼ定量的に反応が進行することを見いだした。そこで、粒子状の架橋したポリスチレンゲルをクロロメチル化した後、両末端カルボキシル化ポリイソプレンを結合させ、上と同条件下で末端アミノ化ポリスチレンと反応させる。さらに反応後、エステル加水分解により、ポリスチレンゲルより、イソプレンとスチレンのブロック共重合体を取り外す。実験条件とブロック共重合体の収率を検討し、高収率(>90%)で得られる条件を見いだした。
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