研究課題/領域番号 |
03805088
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 栄二 東京大学, 工学部, 助教授 (50226495)
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研究分担者 |
菊地 昌子 東京大学, 工学部, 助手 (60158871)
牧島 房夫 東京大学, 工学部, 講師 (30181613)
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キーワード | mRNA安定性 / 蛋白質生合成速度 / 動物細胞 / 細胞培養 / 蛋白質生産 / mRNAの改造 / メッセンジャーリボ核酸の安定性 |
研究概要 |
当研究の基本仮説、即ち1)生産したい蛋白質のmRNAをDNAレベルでの改造により安定化してから動物細胞に導入し、2)充分細胞数を増やした後に細胞増殖を抑制すれば、3)細胞内に当核mRNAが蓄積し、当該蛋白質の生産量が増大するという3つの仮説部分のうち3)は前年度にほぼ確認された。当核該年度では2)を実現する実用的な方法の開発と、1)を実行した。 1)の実行: 不安定なmRNAの例としてマウスインターロイキンー2のmRNAを取りあげた。mRNAの3'末端の非翻訳領域の長さを変更した3通りのDNAと野生型のDNAを大腸菌でクローニングした後、パピローマウィールスベクターにインサートした。このパピローマベクターをマウスミエローマ細胞に電気せん孔法でトランスフェクションした後、G418薬剤耐性によりスクリーニングを実行中である。 2)の実行 工業的生産工程で実用可能でかつ当研究の仮説の適合する増殖抑制方法の探索を行った結果、培地からインシュリン、トランスフェリンを除去する方法と培地中にカフェインを添加する方法が蛋白質合成を阻害せず、細胞を殺さずに増殖を抑制できる、しかも安価に実行できる当研究の仮説に応用方法であった。
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