キサンタンガム(native、脱アセチメ、脱ピルヴォイル、および脱アシル化物)とガラクトマンナン(ロ-カストビ-ンガム、タラ-ビ-ンガム、およびグア-ガム)との混合液(総濃度、0.2%)の非ニュ-トン流動、動的粘弾性、および旋光度をレオゴニオメ-タ-および自動旋光計を使用して測定し、レオロジ-解析を行い、ロ-カストビ-ンガムとの結合部位を解明した。キサンタンガムとロ-カストビ-ンガムの混合液は、総濃度0.2%で室温でゲルを形成した。nativeおよび脱ピルヴォイルキサンタンガムは、側鎖の置換度の高いグア-ガムと混合すると、室温で協力効果が認められなかった。しかしながら、脱アセチルおよび脱アシル化キサンタンガムとの混合液は弱い協力効果が認められた。キサンタンガムとグア-ガムの混合液は、低温側でゲル化した。タラビ-ンガムは、側鎖の置換度が低いにもかかわらず、キサンタンガムと混合すると、弱い協力効果が認められた。これらのレオロジ-特性の分子起源を解明した。次に、キサンタンガムとコンニャクグルコマンナンとの混合液(総濃度0.1%)のレオロジ-解析を行い、両者の結合部位を解明した。両者の混合液は、ロ-カストビ-ンガムとの混合液より強いゲルを形成した。 また、アルギン酸はカルシウムが共存すると、ゲルを形成する。アルギン酸塩(カルシウム、ナトリウム、およびカリウムの混合)水溶液のレオロジ-解析を行い、ゲル化の機構を分子レベルで解明した。 さらに、ジェランガムの分子構造と類似するラムザンガムおよびSー657多糖のレオロジ-解析を行い、耐熱性、これらの多糖は110ー140℃でも高い粘性を有する、の分子起源を解明した。
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