研究概要 |
1、anserine/carnosineratioは、加齢に併い増加し、carnosine産生の方がanserineより早期である事を示すが、9-11週齢より20週齢以上に移行するとcarnosine levelは有意に減少し(p<0.05)、この変化が早期には主にanserineの増加により、或週齢からはcarnosineの減少に依存する事が確認された。 2、速筋、遅筋におけるendurance trainingによる両peptides構成amino酸の変動をPTC法により測定した。 (1)これまでこれらpeptides合成の報告はかったが、carnosine,anserine,β-alanine,1-methyl histidine共合成可能であった。 (2)慢性のstress,infection,ischemic deneruationでは、anserineの変動はなく、carnosineの顕著な減少(90%のreduction)及びfree histidineの10培近い増加が報告されている。しかしながらendurance trainingにおいては、速筋、遅筋の両筋において次の結果が認められた。(1)両peptides level特にanserine levelの有意な減少(carnosine;P<0.01,anserine;P<0.001)及びratioの減少。(2)free histidine及び両peptides構成amino酸の増加は認められない。(] SY.encircled1. [),(2)よりtrainingによる両peptides変動の機構が、従来測定されたinfection等によるものとは異なる機構による事が示唆され、carnosinaseの必然性が示唆された。 3、筋ジストロフィー症のmodel動物であるmdx mouseのEDLにおけるcarnosine levelの減少、並びにanserine/carnosine ratioの増加の傾向が認められ、現在週齢の範囲を広げ、例数を増加させている。以上より、骨格筋におけるenergy利用制御の立場及びdipeptides level,ratio変動の機構の観点から、研究を続行中である。
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