研究課題/領域番号 |
03807017
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
松田 幹夫 山形大学, 医学部, 講師 (40045761)
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研究分担者 |
前田 邦彦 山形大学, 医学部, 助手 (30209374)
山川 光徳 山形大学, 医学部, 助手 (20183676)
寺嶋 一夫 山形大学, 医学部, 助教授 (70045699)
今井 大 山形大学, 医学部, 教授 (30045603)
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キーワード | inter digitating cell / IDC / Langerhans cell / S100 protein / Birbeck granule / Histiocytosis X |
研究概要 |
IDC特異モノクロ-ナル抗体の作製については、生検リンパ節およびIDCの多数出現する病変(皮膚病性リンパ節炎,葺状息肉症,組織球症Xなど)の組織細胞を抗原として試みているが、完全に特異なハイブリド-マ株を得るに至っていない。今後も継続して行なっていく予定である。ヒト胎児におけるIDCの発生分化については、主にリンパ節において、T細胞の出現と同じ時期、即ち胎生9〜12週のリンパ節原基に血液由来の細胞としてIDCが出現する事は観察されており、マ-カ-の検索の上から骨髄細胞の如何なる性格を有する細胞が、その前駆細胞となるかを今後検索する必要がある。 in vitroにおけるIDCあるいはランゲルハンス細胞の変化の観察では、リンパ節由来のIDCと思われるS100蛋白陽性の樹状細胞が、経時的に種々のマ-カ-を失ない、特にCD1、CD4などは比較的早期に認められなくなったが、S100蛋白、HLAーDRは長期に保留しつづけることが観察されている。しかし、形態学的には本来の樹状形態が大きく変化し、時間の経過と共に紡錘形、楕円形、円形などと種々の形態を呈し、in vitroでの人工的な変化と考えざるを得ない所見を呈した。組織球症Xから得られたランゲルハンス細胞は、in vitroでその超微形態の特徴であるBirbeck顆粒が減少、消失し、形態学的にもマ-カ-の上からもIDCとの差異のなくなる事が観察されている。 IDCの特徴としてのS100蛋白について、分子生物学的に解析しようとin situ bybridizationを試みたがcDNAがようやく入手した段階が今後技術的問題も含めて今後の課題としたい。
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