研究課題/領域番号 |
03807017
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山川 光徳 山形大学, 医学部, 助手 (20183676)
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研究分担者 |
前田 邦彦 山形大学, 医学部, 助手 (30209374)
寺嶋 一夫 山形大学, 医学部, 助教授 (70045699)
今井 大 山形大学, 医学部, 教授 (30045603)
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キーワード | interdigitating cell / IDC / Langerhans cell / S100 protein / Birbeck granule / Histiocytosis X |
研究概要 |
IDC特異モノクローナル抗体作製の試みは今年度も続行してきたが、成人型Histiocytosis Xの患者の病変部より得た増生細胞の膜成分を抗原としたハイブリドーマ細胞の中から、Histiocytosis X 細胞の他にリンパ節IDCおよび表皮ランゲルハンス細胞と反応する株MI1を得るのに成功した。このMI1の抗原は、28.5kDの膜蛋白で、これらの細胞の細胞膜および特異顆粒であるBirbeck顆粒の一部に反応する事が電子顕微鏡的にも確認する事が出来た。 またこれまでの観察では、発生学的にIDCが骨髄細胞由来であることを示唆する所見を得ていたが、今年度はさらに、茸状息肉症や、最近経験した稀なリンパ節原発の「IDC肉腫」の症例などの病変部組織を免疫組織化学的に検索した結果、増生、増殖している細胞の中に、S100蛋白およびlysozymeの、すなわち血液単球とIDCの双方の細胞マーカーを同時に有している細胞が少数ながら認められた。これは、これらの病変部で両者の移行が起こっていると考えられ、きわめて興味ある所見と考えている。これらは何れも病的状態の組織であるが、正常あるいは生理的状態でも起こり得る可能性を否定できず、今後はその方向からの検索が期待できる。 S100蛋白およびlysozymeの分子生物学的解析は、in situ hybridizationによりmRNAの発現を検討しているが、技術的な問題もあり未だ見るべき結果が得られていない。今後もさらに検討を続けていく予定である。またIDCの動態とFollicular dendritic cellおよびMacro phageとの機能的関連の検索は、現在ヌードマウスを用いて検索中である。
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