研究課題/領域番号 |
03807032
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
外間 登美子 琉球大学, 医学部, 助教授 (60045242)
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研究分担者 |
山本 茂 琉球大学, 医学部, 教授 (70093896)
山口 朝子 琉球大学, 医学部, 助手 (50239878)
宮城 万里子 琉球大学, 医学部, 助手 (00219742)
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キーワード | 母乳栄養児 / ヘモグロビン濃度 / 血清フェリチン / 離乳期貧血 |
研究概要 |
乳児期の栄養法別ヘモグロビン濃度と血清フェリチン値を測定し、その分布を明らかにした。 ヘモグロビン濃度の平均値は、乳児期前半では各栄養群間で差はみられなかったが、後半になると母乳栄養児で低くなっており、低ヘモグロビン濃度の発生頻度も母乳栄養児群で高くなっていた。 血清フェリチン値の平均値も乳児期前半では各栄養群間の差はみられなかったが、後半では母乳栄養群で低くなっていた。 ヘモグロビン濃度と感染症罹患調査成績では、ヘモグロビン濃度の低い者で呼吸器感染症が多く発生しており、4カ月児でもヘモグロビン濃度が11.0g/dl以下になると、感染症の発生頻度は高くなる傾向がみられた。 離乳食に関する調査では、 (1)離乳食の開始が遅い (2)離乳食の内容として特に鉄の充足率が低いことを明らかにした。 以上の結果から、乳児期前半の貧血の定義を、その集団の平均値-2標準偏差値とすることには問題があり、今後の検付が必要と考える。 母乳栄養児は離乳期貧血の発生頻度が高いので、乳児期前半に血清フエリチンを測定し、貧血予備群をスクリーニングすることにより、ハイリス群の栄養指導を充実させることが出来る。
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