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1992 年度 実績報告書

オリゴデンドログリア細胞膜の発現するリンパ球増殖活性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03807051
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

山村 隆  国立精神神経センター, 神経研究所疾病研究第6部, 室長 (90231670)

研究分担者 佐藤 準一  国立精神神経センター, 神経研究所疾病研究第6部, 外来研究員
国下 龍英  国立精神神経センター, 神経研究所疾病研究第6部, 室長 (40167383)
キーワードリンパ球増殖因子 / オリゴデンドロサイト / O-2A 前駆細胞 / インターロイキン 2
研究概要

1.本年度は昨年度に引き続き,O-2Aがグリア細胞株L3のT細胞増殖活性を阻害するマウス・モノクローナル抗体の樹立を試みた。L3に反応するクローンを数種類得たが,T細胞増殖阻害活性を持つものは得られなかった。それと平行してL3細胞のin vitroおよびin vivoでのフェノタイプの解析を継続した。in vitroでの解析にはflow cytometry (FACStar plus)の導入を試み,その有用性を確認し報告した。L3細胞はin vitroではオリゴデンドロサイトのマーカーであるO4,HNK-1のみならず,アストロサイトのマーカーglial fibnllary acidic protein (GFAP)を同時に発現していた。細胞株L3をまず蛍光色素PKH26で標識してから,同系Lewisラット,およびミエソン塩基性蛋白を欠損するShivererマウスの脳内に移植した。経時的な病理学的検索の結果,移植されたL3細胞(PKH26陽性)はin vivoでは成熟オリゴのマーカーであるガラクトセレブロシドを発現していたがGFAPの発現はまったくみられなかった。このことはL3細胞株がオリゴデンドロサイトの前駆細胞であることを意味し,in vivoでのtype-2アストロサイトの存在に疑問を提起する。この重要な成果は,米国サン・ディエゴで開かれたAmerican Academy of Neurologyの年次総会で発表した。
2.オリゴデンドログリア(O-2A)が免疫系と相互作用を行なう系として,熱ショックタンパクCheat shock protein,HSP)の発現を介する反応が示唆されているが,我々はHSP72の発現を一次培養オリゴ,およびL3細胞株においてはじめて証明し,発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Yamamura: "Interaction between oligodendroglia and immune cells: Mitogenic effect of an oligodendrocyte precursor cell line on Syngeneic Tlymphocytes" Journal of Neuroscience Research. 32. 178-189 (1992)

  • [文献書誌] J.-i. Satoh: "Heat-inducible expression of 72-Kilodal on heat shock protein(HSP72) on cultured mouse oligodendrocytes and astrocytes" Journal of Neuroimmundogy. Suppl 1. 98- (1991)

  • [文献書誌] Takashi Yamamura: "Transplantation of immortalized glil cells characteristic of oligodendrocyte-type 2 astrocyte (O-2A) lineage" Neurology. 42(suppl 3). 407- (1992)

  • [文献書誌] J.-i. Satoh: "Heterogeneous induction of 72-KDa heat shock protein (HSP72) in cultured mouse oligodendrocytes and astrocytes." Brain Research. 573. 37-43 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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