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1992 年度 実績報告書

PCR法を用いた肺癌遺伝子診断の基礎検討とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 03807088
研究機関東京医科大学

研究代表者

加藤 治文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)

研究分担者 高橋 秀暢  東京医科大学, 医学部, 講師 (20201600)
斎藤 誠  東京医科大学, 医学部, 講師 (30225734)
小中 千守  東京医科大学, 医学部, 助教授 (70147180)
キーワードp53 / PCR / 肺癌
研究概要

p53遺伝子の領域中、肺癌において欠失や突然変異が頻発すると報告されているエクソン5-6,エクソン6-7それぞれの領域を増幅するプライマーを作製したが、これは他の基礎的研究においてプライマーとして優れたものであることが判明した。このプライマーを用いて.本年度樹立された肺癌培養細胞3株のうち2株で、エクソン5-6に異常を検出した。ただし、外科的に切除された肺癌材料では同じ実験において再現性が低かった。これは原因として、切除されるまでのプロセス(手術手技など)の差、切除されてからの時間経過の差などの影響が考えられる.この点に関して、現在プロセスの差をなくし、切除されてからの時間をほぼ同一にして再度実験中である。いろいろな時間経過におけるDNA抽出はすでに実験を行ない、同一時間経過のものでは再現性を高めることが出来た。また昨年の結果より100個の細胞からDNAの増幅を試みたが、結果にバラつきが多く現在のところinconclusiveである。手技的な問題を検討中であるが、これが成功すれば微少材料からの、すなわち術前の生検材料,喀痰、気管支洗浄液などからのp53遺伝子の解析が可能となり、従来の方法で組織診、細胞診を行ない形態学的診断と今回得られる結果を比較することによって、肺癌の早期診断や術前のより正確な予后推定が可能となる。併せて本年度、肺癌患者の末梢血液中の肺癌細胞の有無、p53遺伝子の発現異常が検出可能かどうかを検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haruhisa Hiyoshi et al.: "Clinicopathological Significance of Nuclear Accummlation of Tumor Supprssor Gene p53 Product in Primary Lung Cancer" Japanese Journal of Cancer Research. 83. 101-106 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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