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1993 年度 実績報告書

PCR法を用いた肺癌遺伝子診断の基礎検討とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 03807088
研究機関東京医科大学

研究代表者

加藤 治文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)

研究分担者 中村 治彦  東京医科大学, 医学部, 講師 (80183523)
高橋 秀暢  東京医科大学, 医学部, 講師 (20201600)
斎藤 誠  東京医科大学, 医学部, 講師 (30225734)
小中 千守  東京医科大学, 医学部, 助教授 (70147180)
キーワードp53 / PCR / 肺癌
研究概要

近年肺癌をはじめとする様々な人の腫瘍において、癌抑制遺伝子であるp53の遺伝子異常を高頻度に認めることが報告されてきている。そこで我々は肺癌におけるp53遺伝子異常を簡便で特異性の高い検査法であるPCR-SSCP(Polymerase Chain Reaction‐Siagle Stravd Conformation Polymorphism)法を用いて検索し、さらにその臨床病理学的意義をも含めて検討した。
DNAを抽出する腫瘍組織は、東京医科大学病院で外科的に切除された原発性肺癌症例45例より得た。他臓器の腫瘍ではp53の遺伝子異常の98%がエクソン5からエクソン8の間に集中しているため、今回の検索でも上記領域を目標とし、この領域をはさみこむようなオリゴヌクレオチドプライマーを作製した。
p53遺伝子のPCR-SSCP法による解析の結果、45例中15例、33%肺癌症例で、異常な移動度を示すbandが検出され、その遺伝子異常が指摘された。組織型別にみると、遺伝子異常の頻度は様々であったが、特に腺癌では病理病期が進行するにともなってp53の遺伝子異常の頻度が増す傾向にあることが判明した。この事実はp53の遺伝子異常が肺癌の進展過程において重要な役割を果たしていることを示唆するものであり、肺腺癌の予後を推測する重要な因子であると考えられる。したがってp53の遺伝子異常を認める症例は厳重な経過観察が必要と考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haruhisa Hiyoshi et al.: "Clinicopathological Significance of Nuclear Accumulation of Tumor Suppressor Gene p53 Product in Primary Lung Cancer" Japanese Journal of Cancer Reaseach. 83. 101-106 (1992)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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