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1991 年度 実績報告書

ハイドロキシアパタイトを担体とした骨形成因子による骨形成の検討

研究課題

研究課題/領域番号 03807093
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 栄明  新潟大学, 医学部, 教授 (50018397)

研究分担者 谷澤 龍彦  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (90227231)
キーワードハイドロキシアパタイト / 腫瘍細胞増殖因子 / 骨移植 / ラット / 骨リモデリング / 骨組織形態計測
研究概要

1.ハイドロキシアパタイトの長管骨骨膜下移植による骨形成の検討
ハイドロキシアパタイトの移植に関する過去の研究は、骨髄内への移植がほとんどであり、その際認められる新生骨はハイドロキシアパタイトの表面に直接添加される様式をとっている。われわれは、ハイドロキシアパタイトを骨膜下に移植し、どのような細胞の連鎖が起き、骨形成が生ずるのか検討した。8週齢のSDラットを用い、3群に分けた。骨膜下移植群(近位脛骨骨膜下に移植)、脛骨骨膜上移植群(近位脛骨骨膜上に移植)、大腿骨骨膜上移植群(大腿骨骨幹中央に移植)。移植したハイドロキシアパタイトは、焼成温度900度、気孔率70%、気孔径90μmで4×3×2mm大のブロックを用いた。移植後6週で屠殺し、組織学的な検討を行った。その結果骨膜上にハイドロキシアパタイトを移植した群では、ハイドロキシアパタイトと骨表面の間に軟部組織の介在を認めたが、骨膜下で移植した群では介在する組織を認めず、骨とハイドロキシアパタイトの間に新生骨を認め、この新生骨はハイドロキシアパタイトと結合していた。このハイドロキシアパタイト表面の新生骨を観察すると、ハイドロキシアパタイトが吸収されてscallopingを形成したところに新生骨が形成されており、今までの報告にない新しい骨新生の様式を確認した。
2.低用量TGFーβのラット頭蓋冠に対する影響
TGFーβは骨基質内蛋白であり、大量の局所投与により骨形成を促進する可能性が指摘されている。しかし過去のこれらの報告では、用いられている量が非生理的な量であり、形成される量も線維性骨であることから、低量を用いた。F344雄ラットを用い、TGFーβを0,5,20ng/animalの用量で週6日、2週間頭頂部中央皮下に投与した。その結果対照群に比し、TGFーβ投与群では石灰化速度の低下、骨標識率の低下、類骨層幅の低下を認め、骨基質形成および石灰化の抑制傾向が認められた。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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