研究課題/領域番号 |
03807125
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
平下 斐雄 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (70089457)
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研究分担者 |
甲斐 哲也 鶴見大学, 歯学部, 助手 (80169375)
戒田 清和 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50139606)
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キーワード | マクロファージ / 単球 / 破骨細胞 / 前破骨細胞 / オステオカルシン / 酵素組織化学 / 非特異的エステラーゼ / 酒石酸耐性酸性ホスファターゼ(TRACP) |
研究概要 |
圧迫側歯根膜に出現する単核および多核巨細胞の酵素組織学的検索の結果、単球およびマクロファージと前破骨細胞および破骨細胞の出現分布は対照群および、各実験期間で異なっており、またマクロファージと破骨細胞の出現率は2元配置分散分析の結果からこの2つの細胞間に相関はなく、従ってマクロファージは破骨細胞の前駆細胞となり得ないことが証明された。 さらに、本年度の研究課題である骨髄におけるこれらの細胞の検索結果から、骨髄および洞様構造部また歯根膜に交通するBone Channelにおいてすでに前破骨細胞および破骨細胞の存在を確認し得た事実から推測すると、単核の前破骨細胞の融合によって破骨細胞の形成が行われるのではないかと思われる。 一方、好中球 リンパ球 肥満細胞については圧迫側歯根膜においてその出現は極めて少ないことが明かとなったが、これらの細胞の出現は歯根膜を含めた歯周組織の改造機構を解明するのに主要な役割を果たすことから、骨芽細胞(オステオカルシン、オステオポンチンなどの骨蛋白を中心として)との関連をふまえて、今後の研究課題としたい。 尚、これらの一部の結果については 70th International Assosiation for Dental Research(July 1992 Glasgow Scotland)、第50回日本矯正歯科学会大会特別講演(1991 10月 大阪)、第51回日本矯正歯科学会大会(1992 10月 大宮)において発表した。
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