• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

大麦分級粉中の蛋白質性生理活性物質の検索とその精製

研究課題

研究課題/領域番号 03808010
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

土井 裕司  武庫川女子大学, 家政学部, 助教授 (50106267)

研究分担者 川上 美佐子  武庫川女子大学, 家政学部, 助手 (10231268)
キーワード大麦 / アミノペプチダ-ゼ / 分級粉 / プロテア-ゼ
研究概要

本研究は,大麦の有効利用の可能性に注目し,大麦中に存在する生理活性物質を検索し,その精製を行なうことを目的としている.
本年度に得られた研究結果は,まだ第一に,大麦穀粒の外側の分級粉に多くのタンパク質が存在し,水抽出でプロテア-ゼ活性が得られることであった.
そこで,研究実施計画に示したごとく,プロテア-ゼの種類の確定とその精製を試みた.
その結果,トリプシン活性やキモトリプシン活性よりは,アミノペプチダ-ゼ活性の強いことが認められた.
また,硫安分別,疎水性クロマトグラフィ-,ゲルろ過クロマトグラフィ-,ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィ-,イオン交換クロマトグラフィ-を用いて精製法を検討した結果,4種のアミノペプチダ-ゼの存在を認めた.それぞれの精製度合は,粗抽出画分に比べて,37倍(PーI),120倍(PーII),70倍(PーIII),154倍(Aー2)であった.
最もよく精製の進んだAー2は,活性の回収率も高く,基質としてのロイシン-パラ-ニトロアニリドに対しても小さなKm値(0.06mM)を示し,しかも広い範囲のpH領域で活性を示した.
以上の結果は,大麦穀粒中に,活性のつよいロイシンアミノペプチダ-ゼが存在していること,および,その精製が可能であることを示している.
この事実は,1992年の日本農芸化学会大会および日本栄養・食糧学会総会で報告される.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 土井 裕司: "大麦分級粉中のタンパク質性生理活性物質の検索" 日本農芸化学会誌. 66. 163 (1992)

  • [文献書誌] 土井 裕司: "大麦分級粉中のアミノペプチダ-ゼの部分精製" 日本栄養・食糧学会総会講演要旨. (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi