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1992 年度 実績報告書

異文化受容ストレス・マネジメント研究

研究課題

研究課題/領域番号 03808015
研究機関岡山大学

研究代表者

竹中 晃二  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80103133)

キーワード異文化受容ストレス / ストレス・マネジメント / 運動療法 / バイオフィードバック
研究概要

本研究は平成3-5年度の継続研究である。平成4年度は、平成3年度に作成した異文化受容ストレス評定尺度を基にして調査を行い、その得点の高い者について、生理心学的アプローチを行った。具体的には、日本国内および北米の日本人のうち異文化受容ストレスの高得点者を対象に、ストレス負荷に伴う各種生理反応を測定した。ストレス反応は、心拍数、血圧、皮膚電位活動、筋電位活動を測定し、あわせて不安テスト、自覚症状調査、疲労調査を行った。また、一過性の心理的変化を見るため、被験者はストレス負荷実験の前後に状態不安、気分を調べる質問紙記入を行った。ストレス負荷は、寒冷刺激、英文速読および暗算の各課題であった。その結果、異文化ストレス評定尺度の点数が高い者ほど、ストレス負荷時の生理反応が大きいことがわかった。特に、その傾向はストレス負荷後の回復期において顕著に現れた。
さらに、ストレス・マネジメントの研究として、上記実験の米国内被験者群から選ばれたストレス反応の高い数名を対象に、運動療法(ジョギング)群、バイオフィードバック訓練群、コントロール群のそれぞれに分け、5週間のトレーニングを行わせた。その後、先行実験と同様の手法を用い、訓練前後のストレス反応を比較した。その結果、運動療法群およびバイオフィードバック群がコントロール群と比較して、ストレス負荷後の回復期に生理反応の改善が認められた。これらの結果は、従来実行者の主観的評価に依存していたストレス・マネジメントの効果を、生理反応というより客観化された指標を用いて評価できたという点で意味があると思われる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Takenaka,K.: "Comparison between Japanese and American Physiological reactivity to stress" Bulletim of Faculty of Education,Okayama University. 90. 215-233 (1992)

  • [文献書誌] 竹中 晃二,伊藤 文雄 眞来 省二,福井 孝明,内藤 純子: "大学体育実技における「やる気」とパフォーマンスに関する研究" 教育医学. 13. 160-167 (1992)

  • [文献書誌] Takenaka,K.: "Psychophysiological reactivity to stress and aerobic fitness" 体育学研究. 37. 229-242 (1992)

  • [文献書誌] Takenaka,K.: "Eating behaviors and mental attitudes of young japanese female athletes" Bulletin of Factulty of Education Okayama Vniversity. 92. 215-233 (1993)

  • [文献書誌] Takenaka,K.: "Effects of aerobic exercise and biofeedback on mood state" 体育学研究. 37. (1993)

  • [文献書誌] 竹中 晃二,Leonard D. Zaichkovsky,山田 富美雄 長田 恵子: "単一運動の急性効果に関する研究 -運動直後における心理的ストレス課題中の生理反応" 体力研究. 7. (1993)

  • [文献書誌] 竹中 晃二(共著): "現代ストレス学-その実状とマネジメント-" 信山社, 270 (1992)

  • [文献書誌] 竹中 晃二(分担): "リラクセーションのすすめ" 大学出版, (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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