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1992 年度 実績報告書

アニオンチャンネル分子の構造機能連関の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03808033
研究機関大阪大学

研究代表者

田口 隆久  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (10197246)

キーワードチャンネル蛋白質 / CIチャンネル / 脂質平面膜
研究概要

細胞が生きてゆくために、あるいは多細胞からなる組織・器官を形成しそれが機能してゆくために、外界との物質や情報の交換を行なう。細胞はその目的のためにいろいろなタイプの装置を持っているが、イオンチャンネルもその1つである。我々は、早くからシビレエイ電気器官に存在する電位依性C1チャンネル蛋白分子に注目して研究を行なってきた。本研究においては、遺伝子工学的手法、生化学的手法、電気生理学的手法を駆使し、構造機能連関を解明することを目的とした。
我々は特異的阻害剤の結合から180Kタンパク質がC1チャンネル分子であると推定していたが、それを抗体を用いて確認した。180Kタンパク質を電気泳動ゲルから精製し、それを抗原としてウサギでポリクローナル抗体を作成した。この抗体はイムノブロットで180Kタンパク質しか認識せず、さらに興味深いことに、脂質平面膜で観測されているC1電流を、cis側から阻害し、trans側から活性化した。どちらの場合にも、単一チャンネルコンダクタンスは変えずに、開確率を変化させた。この結果は、180Kタンパク質がC1チャンネル本体であり、膜貫通型のタンパク質であることを示している。
さらにこの抗体を用いて、180Kタンパク質をコードするcDNAのスクリーニングを行なった。〓gt11ベクターに組み込んだシビレエイ電気器官ポリAmRNA由来のcDNAライブラリーから、S.2kbの長さcDNAがクローニングされた。現在、この配列決定の最中であり、もうすぐ結果が得られるところである。この情報から、アミノ酸置換のチャンネル活性への影響を今後探求してゆく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Taguchi,T.Kawasaki,T.Kasai,M.: "Immunological identificotion of a Cl-Channel protein in electric organs of Narke japonica." Biochem.Biophys.Res Comm. 188. 1228-1234 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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