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1991 年度 実績報告書

人間の発想方式の計算機上でのモデル化とその結果の文章化の支援方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03831020
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

小野 芳彦  国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (20126022)

キーワード発想支援 / ハイパ-テキスト / 発想方略 / アイディアプロセッサ / 文章構築 / スト-リ-化
研究概要

本研究の目的は、人間が創造的な仕事を行なっている際の発想の方略を探ることである。研究の方法として、次の段階を踏むことを計画した。(1)アイディアの断片の抽出、(2)断片の構造化のパタ-ンの抽出、(3)スト-リ-化のパタ-ンの抽出。今年度は(1)と(2)を進めた。
1.心理学的実験によるアイディアの断片の抽出:Thinking Aroud法による発想の断片の抽出の実験はうまくいかなかった。これは、自分の発声が耳に戻るため(耳栓は役に立たない)、すぐにル-プに陥るという事情によるらしい。
2.研究会の口頭発表のサンプリングによるアイディアの断片の抽出:特にレジメ等を用意しないで、即席に近い状態の口頭発表をテ-プに収録し、その口ごもり、ポ-ズ等を含めて記録した文章から、発想の断片を取り出すことを試みた。これは、1に代るデ-タ収集法として採用したものであるが、断片として適した大きさとなった。
3.断片の構造化:断片をノ-ドとするラベル(関係名)付きの有向グラフ、および、そのグラフをノ-ドとする自己埋め込み型のハイパ-テキストを構成することが(2)である。口頭発表自身は線形の構造であるが、その断片を勘案してグラフ状の構造に再構築することになる。手掛りは、指示代名詞のような直接的なもののほか、同一内容の繰返しや言い直しなどに特に注目できる。また、いくつかの接続詞や関係を明示する単語を抽出した。これらの抽出とリンク付けを(半)自動的に行なうプログラムを開発し、扱えるパタ-ンの増強を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小野 芳彦: "昔話のスト-リ-分析の方法について" 日本研究. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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