研究概要 |
平成4年度に計画した研究目標およびそれらに関しての成果は以下の通りである. 1.計算効率の向上および評価に関して:実用的にも計算効率がよいと期待される主・双対内点法を提案し,その収束性に関する理論的な考察を行った(研究発表の1番目の論文).また,内点法を効率的に適用するための初期点に関して研究を行った(研究発表の2,3番目の論文). 2.線形計画法のソフトウェアに関して:上述の手法(研究発表の1,2,3番目の論文)に関してソフトウェアを試作し,計算実験を行い,それらの手法が実用的であることを検証した(石原亨修士論文,小貫淳史修士論文). 3.内点法の一般化に関して:線形計画問題に対しての内点法のステップ長をコントロールする手法の一般化を行った(研究発表の4番目の論文).また,より一般的な問題に内点法を柔軟に適用出来るように内点法の枠組みを拡張した(研究発表の5,6番目の論文). 4.非凸型2次計画問題および組合せ最適化問題への内点法の適用に関して:これらの問題に対する研究はある程度進んだが(発表論文の7,8,9番目の論文),内点法を組込むには至っていない.
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