研究概要 |
平成3年度には,以下の点を研究する予定であった。 (1)土壤中の有機塩素系溶剤の検知管法による測定の最適測定条件を明らかにする。 (2)土壤中の有機塩素系溶剤のヘキサン、水+ヘキサン、酢酸エチル、水+酢酸エチル、エチルアルコ-ル+ヘキサンなどによる溶媒抽出・GC/ECD測定法について,振盪方法、抽出時間などを調べ、最適測定条件を明らかにする。 (3)地下水中及び土壤からの溶出水中の有機塩素溶剤のヘッドスペ-ス・ECG/GC測定法の最適測定条件を明らかにする。 (4)適切な測定方法で秦野市における土壤及び地下水汚染の実態調査を行う。 それぞれについての研究実績は、以下の通りである。 (1)については、約1mの穴を開け、上部に蓋をして測定すれば再現性よく測定できることを明らかにした。 (2)については、従来の水+ヘキサンによる30分抽出法では抽出率がきわめて低く、正確な測定ができないことを明らかにし、エタノ-ルをねじ口円沈管に入れておき、これに土壤を現地で採取し、バイブロシェ-カ-で4回混合、遠心分離を繰り返し、さらに、2回以上の混合をしながら48時間抽出する方法を確立した。 (3)についは、理論的な検討によって、測定条件を明確にし、予備的な実験を行った。 (4)については、一部の地域で実態調査を行い、処理対策の検討を行った。
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