1.主要調査対象地域 (1)長岡市:第1に全市域49井戸の一般水質及び有機塩素化合物調査を行ない、第2にMC汚染の顕著な関原地区の詳細調査を行ない、第3に汚染源たる弱電気工場排水について終日採水調査を行なった。 (2)燕・三条両市:金属加工業が盛んで地下水汚染が顕著なことで全国的に知られる両市の地下水質調査を行なった。この地域は表流水汚染も顕著であり、相互の関係を知るため、表流水の調査を並行して行なった。 2.得られた成果 (1)イオンクロマトやGCMS等の現代的手法を用い、調査地域の地下水質(一般水質と有機塩素量)特性を明らかに出来た。 (2)調査地域の地下水流動の水理学的特性を解明することが出来た。 (3)地下水中の有機塩素化合物の消長(化学形の変化)、或いは物質相互の関係を把握することが出来た。 (4)地下水と表流水の物理的・水質的相互関係を明らかにすることが出来た。 (5)有機塩素化合物排出工場の、周辺地下水調査と排出水調査を詳細に行なうことにより、点的汚染源による地下水汚染の様相を把握することが出来た。 (6)(1)地下水の物理的流動特性と、(2)有機塩素化合物の存在量・化学形の変化、を総合して、除染の技術および可能性について検討できた。
|