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2004 年度 実績報告書

近世後期出版物における芸能文化の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 03J00996
研究機関早稲田大学

研究代表者

倉橋 正恵  早稲田大学, 文学部, 特別研究員(PD)

キーワード歌舞伎 / 出版 / 江戸文化 / 市川団十郎 / 演劇史 / 見立番付 / データベース / 浮世絵
研究概要

本年度は主に早稲田大学演劇博物館、立命館大学アート・リサーチセンター、国会図書館、ボストン美術館(アメリカ)に所蔵されている演劇関係資料の調査を行った。調査対象とした資料は、下記のようである。
(1)歌舞伎上演年表類。
(2)文化(1804)から幕末期(1868)までの江戸役者の格付けを記した浮世絵及び一枚摺。
(3)近世後期歌舞伎で活躍した七代目及び八代目市川団十郎関係資料。
これら資料の性質や内容をそれぞれに検討した結果、(1)上演年表類と(2)浮世絵及び一枚摺については、各資料の内容をデータベース化することが報告者自身の研究のみならず、今後の演劇・文化史研究を発展させるためにも最重要課題であるとの結論に達した。とりわけ(1)上演年表類については、演劇研究の根幹を形成する資料と成りうるため、各資料を比較し、その性質を理解した上で、内容はもちろんデータベースの形態にも慎重な検討を重ねる必要があった。
また(2)については、報告者が行った各所蔵機関の調査により、これまで知られていなかった資料や未紹介の資料を見出し、現在も資料としての性質を検討・考察している段階である。
(3)七代目及び八代目市川団十郎関係資料については、(1)(2)の研究成果をふまえながら役者とその周辺にいる贔屓や文化人達との交流を追った。その結果、立命館大学アート・リサーチセンターで行われた市川団十郎を中心とする絵画・文芸・出版文化を包括する展示「市川海老蔵と幕末の歌舞伎」展(平成16年12月1日〜24日開催)において、その研究成果を示すことができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 八代目市川団十郎の自殺と忠臣蔵-判官・勘平見立ての死絵から見る情報と享受-(『忠臣蔵と見立』)2005

    • 著者名/発表者名
      倉橋正恵(赤間亮 編)
    • 総ページ数
      600
    • 出版者
      小沼 良成(株式会社文生書院)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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