研究概要 |
レクリエーション資源の持続的な利用モデルの構築に不可欠となる利用者数の計測を,昨年度と同様に行った。大雪山国立公園の表大雪地域において,赤外線カウンターによって13ヶ所の登山口からの入山者数を計測するとともに,森林管理署及び森づくり管理センターが管理する入林届の数値と赤外線カウンターによる実測値を比較することによって,表大雪地域の利用動向を明らかにした。分析の結果,昨年推定した利用者数とほぼ同じおよそ12万人の利用者が訪れていることが明らかとなった。 また同事例地においては,昨年度アンケート調査を実施したが,それらについて離散選択モデルを用いた分析を行い,大雪山国立公園における利用者の目的地選択モデルを構築した。これらの結果及びこれまでの調査結果を,国内の学会誌に投稿するとともに,2004年6月にフィンランドで開催されたThe Second International Conference on Monitoring and Management of Visitor Flows in Recreational and Protected Areasや,2004年8月に札幌で開催された,Social Roles of Forests for Urban Population : Forest Recreation, Landscape, Nature Conservation, Economic Evaluation and Urban Forestryで発表した。
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