• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

日本における教育改革の「意図せざる結果」発生メカニズムに関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03J10250
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 渉  東京大学, 大学院・教育学研究科, 特別研究員(PD)

キーワード教育改革 / 推薦入学制度 / 福祉国家 / 教育政策 / 計量分析 / 教育財政 / 市民の意識 / 二次データ
研究概要

教育政策を社会政策の中でどう位置づけるかをめぐって,国家財政のデータを利用して,既存の福祉国家レジーム論との比較検討を行った。その結果,教育政策は福祉政策の一部として解釈することも可能である一方,日本においては,例えばアングロ=サクソン諸国のように,他の社会保障政策(労働政策を含む)と有機的に関連付けられ,それらの補償としての教育機能という側面があまり強く意識されていないことが明らかになった。こうして,教育政策や教育改革の相対化を図り,教育というシステムの社会的な位置づけや機能が把握され,現在執筆中の博士論文の主要テーマである教育改革の性質により深く踏み込むことができた。
またこれまで収集したデータ(質問紙調査による)の再分析を行いつつ,近年高度に発展を遂げている統計的な手法を積極的に適用し,それを博士論文の執筆に反映させることを試みた。特にアメリカ滞在中は,現地の研究者と積極的に交流しつつ,そういった新しい手法の吸収・学習に努めた。以上の作業を行いつつ,博士論文の執筆を大幅に進めることができたため,計画通り,次年度早々には博士論文の完成に漕ぎ着ける見込みとなっている。またこれらの作業の一部は,投稿論文や紀要論文として発表された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 教育政策が全国に波及するのはなぜか-業者テスト問題への対処を事例として2005

    • 著者名/発表者名
      中澤 渉
    • 雑誌名

      東京大学大学院教育学研究科紀要 44(3月末刊行予定)

  • [雑誌論文] 日本における教育行政支出の問題点-福祉国家レジーム論を手がかりにして2004

    • 著者名/発表者名
      中澤 渉
    • 雑誌名

      日本教育行政学会年報 30

      ページ: 145-157

  • [雑誌論文] 教育改革に対する教師の意識・態度-学校組織との関連を中心に2004

    • 著者名/発表者名
      中澤 渉
    • 雑誌名

      総合教育技術

      ページ: 50-53

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi