• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

古代中世東南アジアとインドとの間の文化交流についての再検討

研究課題

研究課題/領域番号 04041027
研究機関東京大学

研究代表者

辛島 昇  東京大学, 文学部, 教授 (10014466)

研究分担者 L Lapian  The Academy of Science Indonesia, Director
N Musigakama  Fine Arts Department, Ministry of Educati, Deputy Dir
P Shanmugam  The Department of Ancient History & Arch, Reader
Y Subbarayal  The Department of Epigraphy, Tamil Univer, Professor
K V Raman  The Department of Ancient History & Arch, Professor
K V Ramesh  Archaeological Survey of India, Joint Dire
小倉 泰  東京大学, 東洋文化研究所, 助手 (80214104)
桜井 由躬雄  東京大学, 文学部, 助教授 (80115849)
石澤 良昭  上智大学, アジア文化研究所, 教授 (10124851)
キーワード東南アジアのインド化 / シュリーヴィジャヤ / マレー半島 / 碑文 / ヒンドゥー建築 / 仏教建築 / ドゥヴァラヴァティー
研究概要

平成4年度は、先ず7月に研究分担者の桜井由躬雄が二週間ベトナムに出張し、平成3年度のメコンデルタ地域におけるインド化に関する調査のフォローアップを行ない、調査のカウンターパートであるハノイ大学史学科と研究会を開催した。また8月には同じく研究分担者の小倉泰が二週間インドに赴き、12月の本調査の計画をインド側研究分担者と協議した。小倉は同時に、南インドとマレー半島の文化交流を神像彫刻の制作方法の観点から検討するために、南インドのヒンドゥー彫刻の比例寸法を網羅的に測量するなどの予備調査を行なった。
次に、12月から1月にかけて、石澤良昭を除く全員が、本年度の主たる調査地であるタイとマレーシアに向かい、タイ南部とマレーシア北部に点在する、7世紀から10世紀にかけての、ドゥヴァラヴァティーおよびシュリーヴィジャヤ期の諸港市遺跡、特にヒンドゥー、仏教遺跡を三週間にわたって調査し、建築物や彫刻、および碑文について検討して、同時代のインドの建築や美術と比較、分析した。その結果、インド各地の碑文に残りインドと盛んに交渉のあったことで知られる東方国家シャイレンドラ=シュリーヴィジャヤ(カダーラム)に従来比定されてきたブジャン渓谷遺跡の規模が余りにも小さいことが明らかになり、シュリーヴィジャヤの中心についての新たな議論の余地が生まれてきた。
このような問題を検討し、本年度の調査全体を総括するため、3月には研究代表者の辛島昇がインドに二週間赴き、インド政府考古局、マドラス大学などを訪問して、インド側研究分担者と共同で、関係する碑文資料を収集、分析し、来年度の計画を話し合う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 辛島 昇: "「ロックフェラー三世夫妻コレクションの仏像銘文について-チョーラ朝期ナーガパッティナムの工人の国際性-" 出光美術館館報. 82. (1993)

  • [文献書誌] 桜井 由躬雄: "「文化と文明の出会う場-東南アジア都市から考える」" ISLA・特集『都市のカレイドスコープ』. 3. 52-64 (1992)

  • [文献書誌] 小倉 泰: "「南インドヒンドゥー彫刻のプロポーション-いわゆる儀軌文献の規定と実際-」" 東洋文化. 73. (1993)

  • [文献書誌] 辛島 昇(石井 米雄,和田 久徳と共編著): "東南アジア世界の歴史的位相" 東京大学出版会, 306 (1992)

  • [文献書誌] 石沢 良昭(桜井 由躬雄,桐山 昇と共著): "東南アジア-地域からの世界史4" 朝日新聞社, 261 (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi