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1992 年度 実績報告書

インドネシアに於けるメダカ亜目魚類の系統と種分化

研究課題

研究課題/領域番号 04041052
研究機関信州大学

研究代表者

宇和 紘  信州大学, 理学部, 教授 (20020662)

研究分担者 FRITS Tungka  サムラトランギ大学, 水産学部, 主任講師
CLEMENS Siho  リアウ大学, 水産学部, 主任講師
ANUGERAH Nun  インドネシア科学院, 陸水研究開発センター, 所長
BAMBANG Soer  サムラトランギ大学, 水産学部, 主任講師
沖野 外輝夫  信州大学, 理学部, 教授 (50020681)
酒泉 満  東京都臨床医学総合研究所, 実験動物, 研究員 (40175360)
嶋 昭紘  東京大学, 理学部, 教授 (60011590)
岩松 鷹司  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90023994)
成瀬 清  東京大学, 理学部, 助手 (50208089)
キーワードスラウェシ島 / ポソ湖 / メダカ属魚類 / Oryzias / Adrianichthys / Xenopoecirus / 地理的分布 / 陸水調査
研究概要

本年度は、昨年度の予備調査の結果をうけて、1992年9月6日から10月15日までの40日間、(1)島の北端から南端までのメダカ亜目魚類の地理的分布と生息地の陸水環境の縦断調査、(2)スラウェシ島中部のポソ湖で絶滅が心配されているアドリアニクチス科の固有種2種(Adrianichthys Kruityと Xenopoecirus poptae)の生存の確認、(3)核型、アイソザイム、DNA等の研究のための試料収集等を行った。
その結果、メダカ亜目魚類の地理的分布は、島の中部から南部に限られていることが明かになった。このうちメダカ属魚類については、これまで報告されていた6種(O. nigrimas, O. orthognosus,O. matanensis, O. marmorarus, O. profundicola, O. celebensis)以外に、O. javanicus(ジャワメダカ)が見つかった。ジャワメダカは汽水性の種で、インド・スリランカからインドネシアのジャワ島・ロンボク島までベンガル湾沿いに広く分布しているが、スラウェシ島に生息しているのが確認されたのはこれが初めてである。
ポソ湖から報告されているアドリアニクチス科の魚3種のうち、1988年に発見されたX. oophorusは多数生息していることが確認できた。しかし、A. kruityとX.poptaeについては、さまざまな魚法を試みたが採集することはできなかった。
スラウェン島のメダカ亜目魚類の生息環境はどちらかといえば貧栄養的であり、そこにすむメダカ類も、アジア各地に生息するメダカ属魚類とは違っている。しかし、ポソ湖やマリリ湖群では、導入されたコイやティラピアなどとの競合や寄生虫等の感染、生活排水等による湖の汚染と富栄養化など、生息環境の変化が心配される。
来年度はインドネシアの共同研究者を日本に招へいし、3年間の調査研究のまとめを行う予定である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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