研究課題/領域番号 |
04041053
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小林 浩二 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30111793)
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研究分担者 |
HILLENBRAND ハンス ヴュルツブルク大学, 地理学教室, 講師
MEUSBURGER P ハイデルベルク大学, 地理学教室, 教授
山本 充 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (60230588)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60185709)
佐々木 博 筑波大学, 地球科学系, 教授 (70062817)
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キーワード | 旧国境地域 / インフラストラクチャーの整備 / 市場経済化 / 失業率 / 信託公社 / 農業生産組織(LPG)の解体・再編 / メクレンブルク・フォアボメルン州 / チューリンゲン州 |
研究概要 |
今年度の研究目的は,旧国境地域の一般調査(土地利用調査、居住者の生産・生活様式に関する実態調査、集落や都市の機能と構造に関する調査、インフラストラクチャーに関する調査等)と各種官庁や大学図書館での資料・地図収集をおこなうことであった。 現地調査と資料分析の結果、失業率、旧東西ドイツ間の人口移動、旧東ドイツの国営企業の民有化の実態、旧西ドイツをはじめとする西側企業の進出状況、農業生産組織(LPG)の解体・再編過程、都市の変容過程、観光地化の実態、市場経済化にともなう生活様式の変化、統合ドイツの地域計画、旧国境地域や旧東ドイツのかかえる問題点等を概括的に把握することができた。 統合にともなう旧国境地域の変容過程は、地域によってかなり異なっている。たとえば、旧西ドイツの都市に近接した地域や観光地域はあらゆる面で大きく変化している(ベルリンやハンブルクの周辺地域、ハルツなど)。それに対して、旧西ドイツの都市から離れた地域や山間部では前者よりも変化は少ないものの、統合にともなう問題はより顕在化している(チューリンゲン州など)。 平成5年度においては、1)メクレンブルク・フォアポメルン州と旧西ドイツとの旧国境地域、2)チューリンゲン州とバイエルン州との旧国境地域、3)ベルリンを調査地域に選定し、詳細な実地調査を実施する。それによって、旧東西ドイツの国境地域の特質と問題点を浮き彫りにしたい。
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