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1992 年度 実績報告書

東北タイ農村において多発する疾患の疫学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 04041057
研究機関三重大学

研究代表者

鎮西 康雄  三重大学, 医学部, 教授 (60024709)

研究分担者 VICHIT Pipit  コンケン大学, 医学部, 教授
WEARAYUTT Da  コンケン大学, 医学部, 教授
PRAMOTO Thou  コンケン大学, 医学部, 助教授
SMARN Tesana  コンケン大学, 医学部, 助教授
相川 正道  ケースウェスタンリザーブ大学, 医学部, 教授
菅原 庸  三重大学, 生物資源学部, 教授 (80024826)
柳川 眞  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50174537)
中村 哲  琉球大学, 医学部, 助手 (40207874)
吉村 平  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80201060)
翠川 裕  三重大学, 医学部, 助手 (10209819)
山内 徹  三重大学, 医学部, 教授 (80045674)
安藤 勝彦  三重大学, 医学部, 助教授 (90024710)
キーワードタイ / 東北地方 / 農村 / 疫学調査 / 毒素原性大腸菌下痢症 / 寄生虫症 / 腎結石
研究概要

コンケン市を中心とした東北タイ農村部では毒素原性大腸菌下痢症、寄生虫症及び腎尿路結石症の多発が知られているがその実態ととられている対策には尚不明な点が多かった。今回我々はこれらの疾病とこれらいずれにも関係深い食品・水汚染を含めて4班を組織して調査に当った。本年は初年度でもあり、現地コンケン大学医学部共同研究者との連絡及び討議と調査地点の設定及びそこでの予備調査に主眼をおいた。細菌班では飲料水の調査を行ない、毒素原性大腸菌は発見されなかったものの、調査点の83%の常用飲料水から大腸菌が検出された。住民の便検査により56%の人から下痢起因菌を検出した(主な分離菌はエロモナス、サルモネラ、大腸菌、ビブリオ、ブドウ球菌)。今回の調査は雨期であったため、雨水利用率が高いが、乾期(3〜5月)ではより地下水利用が多くなるので、乾期での調査が必要であるし、更に条件の異った複数の村落での調査が必要であろう。寄生虫班は2つの村を調査地に選び全住民の検便調査を実施し、タイ肝吸虫、エキノストーマ、鉤虫、回虫の虫卵を高率に検出した。2つの村の上記寄生虫感染率が大きく異なることから、その原因、感染源等の解明が今後の課題といえる。結石班はコンケン大学泌尿器科の患者調査を行ない、この地方に特徴的であった下部結石が減少し、徐々に上部結石が増えつつあることを明らかにした。その原因をつきとめることと、また結石そのものの分析を行っており、その結果と原因食・飲料水との関連の解明とを今後の調査項目とする。食品班は村落のマーケットで売られている食品や農家の食品・飲料水等の調査を行ない、多数の検体からAerom属の菌を分離した。初年度でもあり慣れない調査であったが、幸い現地コンケン大学の学部全体でのback upと共同研究者の積極的協力により、所期の目的を達成することができたと考えている。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2018-02-02  

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