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1992 年度 実績報告書

熱帯アジアにおける南西モンスーン長期変動と環境変遷

研究課題

研究課題/領域番号 04041076
研究機関広島大学

研究代表者

藤原 健蔵  広島大学, 文学部, 教授 (90034545)

研究分担者 SURATMAN M.W  ガジャマダ大学, 地理学部, 構師
PAIBOON Pram  アジア工科大学, 構師
PRINYA Nutal  アジア工科大学, 教授
S.N.RAJAGURU  デカン大学, 考古学部, 教授
米林 仲  千葉県立中央博物館, 環境科, 主任技師 (50250155)
宮城 豊彦  東北学院大学, 文学部, 教授 (00137580)
田村 俊和  東北大学, 理学部, 教授 (00087149)
吉野 和子  駒澤大学, 文学部, 教授 (00101329)
前杢 英明  広島大学, 文学部, 助手 (50222287)
高橋 日出男  広島大学, 総合科学部, 助手 (40202155)
貞方 昇  北海道教育大学函館分校, 教育学部, 助教授 (20116594)
河瀬 正利  広島大学, 文学部, 助教授 (30093743)
豊原 源太郎  広島大学, 理学部, 構師 (00033895)
キーワード南西モンスーン長期変動 / 環境変遷 / デカン高原西部 / コラート高原 / ガングセブール石灰岩地域 / 金石併用文化 / ホアビン文化 / IGBP
研究概要

本研究計画「熱帯アジアにおける南西モンスーン長期変動と環境変遷」(PATAM)の平成4年度現地調査は,インド・タイ・インドネシアにおいて調査地概査と集中調査の選定,資料の収集を実施した。その結果は下記の通りである。
(1)デカン高原ゴダヴァり川流域の環境変遷に関する従来の見解において,一部訂正ないし補充すベき点が判明した。その一つは^<14>C年代測定により3〜4万年前とされていた礫層が,U-Th法その他の新しい年代測定によって,少なくとも14〜16万年前,39万年前以上,126〜150万年前という更新世前・中期のものも存在することである。
(2)ゴダヴァリ川流域のプラワラ川沿いに,後期旧石器遺物から金石併用時代の住居跡が多数分布し,それらを手掛かりにすれば,更新世後期からインダス文明期およびその衰退期の環境変遷を復元できる見通しを得た。
(3)南西モンスーンの長期変動研究にとってタイは最重要地域であるが,従来はほとんど情報を欠いていた。今回は現地調査とともに,とくに既存研究資料の収集と討議を重ねた。それらによって,古環境復元のための作業仮説的な編年表を作成し,公表した。
(4)タイでは北部山地だけでなく,東北部高原にも更新世前・中期の礫層が分布することが判明し,それらの詳細研究によってインド・デカン高原の礫層との対比,ならびに南西モンスーン長期変動復元の可能性が得られた。また,完新世における河成・風成堆積物,同風化生成物,考古遺物等による湿潤・乾燥変化が明かとなった。
(5)インドネシア・ジャワ島中部南海岸では,石灰岩地域の海成段丘面,およびそこに発達する洞窟を調査し,乾湿変化を指示すると思われるいくつかの証拠を得た。それらの絶対年代および地穀変動との関連は,2年次のテーマとして残された。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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