研究分担者 |
DONALD F.Flo 国立太平洋北西部林業研究所, エコノミスト
RICHARD W.Ha 国立太平洋北西部林業研究所, 経営部長
JOHN M.P.Gar ワシントン大学, CINTRSFOR, 助教授
F.LESLIE C.R B. C. 大学, 林業部, 教授
福田 進 宮崎大学, 農学部, 助教授 (40183925)
永田 信 東京大学, 農学部, 助教授 (20164436)
甲斐 重貴 宮崎大学, 農学部, 助教授 (30041057)
加藤 隆 森林総合研究所, 林業経済部・経済分析研究室, 室長
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研究概要 |
1)調査研究の成果 (1)米国における自然保護運動の伐出,木材加工業界に及ぼす影響は予想以上で国,公有林の丸太輸出は全面的に禁止となった。保護されるべき野生動物は斑フクロウのみならずサケ,ウミスズメ,キツツキにも及び,それらの生息領域は2次林といえども伐採を規制されかねない状況にある。 (2)最近の研究報告では,野生動物の生息領域と規制林分の水準を14ケースに設定し,それぞれの水準に応じて伐採量を推定している。即ち,可能性のある最も厳しい12水準の国有林の伐採量は,規制がない場合の16%程に低下する。自然保護問題が厳しくなった1987年頃から製林工場の閉鎖件数は増え始め,1990以降は年間30件以上,失業者数は2,000人以上,国,公有林の伐採規制が更に進めばオレゴンだけでも木材産業の失業者が3万人以上に及びといわれている。 (3)資源は無限といわれたカナダも過伐が案じられ,住民参加の森林管理計画が立てられている。また,森林のTENUREを有する業者も伐採後の植林や更新,保育が義務づけられるようになった。 2)modeling研究の進展状況 今回の現地調査及び米国研究分担者等との検討会に基づき,新たにLP貿易均衡モデル,日本国内の産地間均衡モデルを開発,既存のナショナルレベルのモデルも改良中である。モデルの要点は米国,カナダ間の木材tariff war, 野生動物保護による伐出や丸太輸出規制等にともなう製品輸出化を反映させることにある。
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