研究課題
野村はカトリシズムの部分であるコンパドラスゴが中南米でどのように変容し、人々の生活と意味をいかに強く規制しているかを明確化しようとした。トラホムルコの場合、一人のコンパドラスゴが135名、76名などを含む形で展開し、毎日毎週かれらは尊敬行動を中心とする人間関係行動を構成している。このような宗教文化が中南米の人々の行動様式を方向づけている。福間はリーシュマニア症患者の数に関して、これまで山地の森林で感染が起こっていたが、最近ではカカオのプランテーションに感染場所が移行しているとの結果を得た。的場は企業における労働者が自己の健康にどのような意識をもっているかを調査した。その場合、文化的背景の問題を明らかにしようとしている。安元はメキシコ憲法第4条の改正がウィチョール族における刑事訴訟に既に影響を与えていることを観察し、さらに疾病の原因としてかれらの神観念、精霊、霊魂観念が関わっていることを見出した。ロペスはメキシコの下級検察庁における調査の分析を行った。猪又はラカンハ集落に昨年9月に電気が供給され、それに従って現金収入が必要となり、ラカンドンの人々の生活態度や意識に大きな変化が生じている姿を取り出した。中別府はマニのプーツ(駆け落ち婚)の具体的事例を調査し、その結果プーツは駆け落ち・話し合い・加罰・和解・フィエスタという高い形式性を保ちながら広範に行われていることを明らかにした。山崎はマグダレーナ地域において憲法第27条改正、農地法改正の影響を調査し、若干のエヒード売買事例を観察した。
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