研究分担者 |
ZAMAN Huri Z マレイシア国住宅地方政府省, 地方政府総局技術部, 主任
ZAINUDDIN bi マレイシア国住宅地方政府省, 地方政府総局技術部, 課長
田中 綾子 福岡大学, 工学部, 助手 (10131830)
柳瀬 龍二 福岡大学, 工学部, 助手 (20131849)
島岡 隆行 福岡大学, 工学部, 助教授 (80202109)
花嶋 正孝 福岡大学, 工学部, 教授 (70078624)
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研究概要 |
本年度は年次計画に基き,マレイシア国のバタワース埋立地において,衛生埋立への改善手法の実施と“低コスト型循環式準好気性埋立システム"の浸出水処理実験を行った。 研究実績を要約すると以下の通りである。 1)衛生埋立への改善準好気性埋立更に循環式準好気性埋立システムの導入によって,浸出水の浄化が計れかつ,埋立地の植生及び発生ガス組成から判断して,早期安定化が促進される事が明らかとなった。 2)浸出水処理実験衛生埋立への改善によって,埋立地からの浸出水水質も良質化された。しかし,埋立初期においては循環式準好気性埋立システム及び表面曝気処理のみでは,マレイシア国の環境基準をクリアーする事は難しく,高度処理を行なう必要があると判断した。そこで,浸出水の特性を把握するために,浸出水の分子分画を行った。その結果,我国の生ゴミ埋立地浸出水に比ベ短期間に分解が進行し,腐植成分等を含む高分子物質が多い事が明らかとなった。このため,後段の浸出水の処理方法として物理・化学処理実験を行ない,維持管理の簡易さから廃活性炭末による濾過・吸着方式を採用した。この結果,基準をクリアーする処理水が得られ,本システムの有効性が立証された。この成果は,別添資料に示すようにマレイシアの新聞でも大きく報導されると同時に,国際協力事業団主催によるインドネシア水道環境セミナー及び国際連合主催のセミナー・ワークショップでも報告され,アセアン諸国にも既に注目されている。
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