研究分担者 |
BAIROCH Amos ジュネーブ大学, 教授
FUCHS Rainer 欧州分子生物学研究所, EMBLデータライブラリー, 研究員
OSTELL Jim 米国国立バイオテクノロジー情報センター研究所, 研究員
池尾 一穂 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助手 (20249949)
山崎 由紀子 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助手 (00239956)
鵜川 義弘 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助手 (20232803)
斎藤 成也 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助教授 (30192587)
北上 始 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助教授 (50234240)
舘野 義男 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保在研究センター, 助教授 (00202424)
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研究概要 |
DNAデータバンクの運営・拡充に関する国際情況を的確に把握し,国立遺伝学研究所遺伝情報研究センターに設置されている日本DNAデータバンクの運営の充実を計ることを目的として,本国際学術研究調査は実行された。まず,ドイツのEMBL(欧州分子生物学研究所)データライブラリーを訪問し,EMBL-DNAデータベースの運用状況をつぶさに調査した。特に,データベースに関する各担当部門の活動情況,データベースを直接用いた研究情況,そしてデータベース関連研究のあり方等を重点的に調査した。また日本DNAデータバンクやEMBLデータライブラリーとDNAデータベースの国際共同構築を行っている。米国NCBI(米国立生物情報研究センター:ワシントンDC)を訪問し,米国におけるDNAデータバンクの運営情況を調査した。特に1992年10月より,今までの担当機関であった米国立ロスアラモス研究所からNCBIへDNAデータバンク活動の引継ぎが行われたことに鑑み,引継ぎ状況の確認,それに伴う日本DNAデータバンクのあり方等を鋭意協議した。さらに,これらの情況把握と日本DNAデータバンクの運営情況を外からみてもらって,適切な助言を受れることを目的として,米国のNCBIのJim Ostell博士,EMBLのRainir Fachs博士,及びスイスのAmos Bairoch博士を招請して来日してもらった。その上彼らからみた日本DNAデータバンク運営情況に対する意見や国際協調における間題点や将来像について近密な情報変換を行った。また,アジア地域における日本DNAデータバンクの役割を考える上で,インド及び中国を訪問して,それぞれの国の重要な方向を握ると思われる研究者と意見交換し,準備的す研究調査を実行した。このように,これらの調査結果は,次年度のさらなる調査の重要な基礎とするものと思われる。
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