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1992 年度 実績報告書

高地適応モデル動物としての高原ナキウサギの有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04041118
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

野村 達次  (財)実験動物中央研究所, 所長 (10072399)

研究分担者 斉藤 宗雄  (財)実験動物中央研究所, 室長 (50167417)
松崎 哲也  国立精神, 神経センター神経研究所, 室長 (30167647)
小坂 光男  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30079983)
酒井 秋男  信州大学, 医学部環境生理学, 助教授 (70020758)
キーワード高原ナキウサギ / 高地適応動物モデル / チベット高原ナキウサギ
研究概要

本調査研究は、高地に生息する高原ナキウサギの有用性を探索し高地適応モデル動物として確立し、合わせて野生資源として保存することが目的である。
中国青海省(海抜3,000メートル以上)に生息する高原ナキウサギを低地で飼育・繁殖し実験動物化する開発研究を、中国科学院上海実験動物中心(金致蕾主任)と共同で行っているが、平成4年度は、専用飼料の提供ならびに技術の指導を継続して行った。また、野生ナキウサギについてチベット高原(海抜5,000メートル以上)に生息するナキウサギについて調査した。チベットは中国の自治区であり、この調査は難しいものと予想されたが、金攻蕾主任の協力により、本邦から高地医学者の参画、上海、自治区を管理する成都、現地チベットの案内人それに2名の運転手を随行することにより可能となった。調査は、ラサからネパールへ抜ける道路をいくつかの峠を越えてシガッツエ、シガール、ロンブク、ザンムーと縦断し、生息地を調査するものであった。
チベット高原は、砂と石の連山で緑は少なく、人々は狭い平地を耕して生活しており、草原と牧畜を主とする青海省と比べ、野生動物やナキウサギも住みにくいものと推察された。ナキウサギはシガール近郊の草原においてのみ観察することができた。この生息地の数は比較的多く「首輪法-割箸とタコ糸-」によりナキウサギ5匹を捕獲した。体型から高原ナキウサギと推察された。
そして、呼吸数、心電図等の生理的データを少数ではあるが集積した。また、肝臓標本から上海飼育ナキウサギの死因と推察される真菌が検出された。
チベット高原南面のザンムーからカトマンズへの道は日差しも温かく、水と緑が多く人々の豊かさを感じた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 酒井 秋男: "中国青蔵高原医科学学術調査の概要" 登山医学. 11. 73-76 (1991)

  • [文献書誌] 小坂 光男: "Physiologocal Charecteristics of Pika(Ochotona rufescens rufecens) as a Weak Heat Tolerant Animal." Matumoto Internatinal Symposium on High-altitude Madical Science. Ed:by G.Ueda.(in press). (1991)

  • [文献書誌] 小坂 光男: "Physiologocal analysis of weak thermo-tolerance in pika rabbits." In New Trends in Autonomic Nervous System Research. Ed:by M Yoshikawa es al.,Elsevier Science Pablishers B.V.,. 96-97 (1991)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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