研究分担者 |
ARTHUR Levin 臨床研究センター, RTI部, 主任研究員
EDWARD Murph カリフォルニア大学, 医学部サンフランシスコ分校, 講師
FARLEY Richa 米国国立衛生研究所, 研究員
RICHARTD Yan 米国国立衛生研究所, 研究員
山口 一成 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20128325)
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研究概要 |
HTLV-Iや成人T細胞白血病(ATL)を起こすとともに,HTLV-I関連疾患(脊髄症,ぶどう膜炎,シェーグレン症候群など)にも関与することで日本を中心とした研究で明らかになってきた。日本とカリブ海諸国の疫学の要である米国NIHおよび英国の研究機関と協力し,これらの疾患を比較検討した。国際比較を行うことは発症のメカニズム,補助因子,遺伝因子を明らかにする上で重要である。 (研究成果) 1)NIH,ロンドン,熊本に三ヶ所に世界各地から血清サンプルが集められ,HTLV-Iの検索が行われた。それぞれの施設で可能な研査法が試みられている。(未発表データ) 2)ATLの概念について世界的規模でその診断基準作りが行われている。 3)HTLV-Iによっておこるぶどう膜炎が,ATL,HAMに次ぐ第三の疾患として確立し,その調査を世界的規模で行うことで合意した。 4)南米,ブラジルに約80万人のHTLV-Iキャリアが存在すると推定された。 5)ATLの治療についての共通プロトコール,およびHTLV-I感染防止のガイドラインを作製・実施する予定である。
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