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1992 年度 実績報告書

特異な大洋中央海嶺での海底・陸上共同地震観測

研究課題

研究課題/領域番号 04044014
研究機関北海道大学

研究代表者

島村 英紀  北海道大学, 理学部, 教授 (10011636)

研究分担者 MARKVARD Sel  ノルウエー, ベルゲン大学・地球物理学研究所, 教授
ROLF Mjelde  ノルウエー, ベルゲン大学・地球物理学研究所, 助教授
JOSE Simoes  ポルトガル, リスボン大学・理学部, 教授
ALVARO Peret  アルゼンチン国立極地研究所, 主任研究員
VASILE Marza  英国, 国際地震センター, 主任研究員
JEAN Claude  フランス, パリ大学・地球物理学部, 助教授
ALFRED Hirn  フランス, パリ大学・地球物理学部, 助教授
LUIS Mendes  ポルトガル, リスボン大学・理学部, 教授
金沢 敏彦  東大, 理学部, 助教授 (30114698)
塩原 肇  北大, 理学部, 助手 (60211950)
キーワード大西洋中央海嶺 / 大西洋の拡大 / 海底地震観測 / 海底地震計 / 三重点 / 地震活動 / 震源分布 / プレート・テクトニクス
研究概要

大西洋中央海嶺はプレートが生まれている場所だが、そのなかでもアゾレス諸島周辺の海域は三重点といわれ、三つのプレート(アフリカ、ユーラシア、アメリカの三プレート)が同時に生まれているという地球科学の謎に満ちている場所である。こで何が起きているかを知る手段のうち最も強力なものは海底地震観測である。プレートが生まれて動くときには微少な地震が起きる。どこにどんな地震が起きるのかを精密に調べることが、地下に起きているドラマを解くカギを握っているのである。
しかし従来は何千kmも離れた陸から中央海嶺に起きる地震を研究するのが唯一の手段で、それゆえ海嶺は、その地球科学的な重要性にもかかわらず、いまだ、精密な観測のメスがはいっていなかった。一方、日本の海底地震計は小型軽量で高感度に作られており、数十台という多数の海底地震計を投入する結果得られる、従来よりもはるかに精密な微小地震活動の研究と、精密な三次元地下構造の透視など地下構造の研究についても、他国をリードしている。
このため1992年の日本から約30台という大量の海底地震計を運び、アゾレス諸島近海で高感度の群列観測を行った。同時にアゾレス諸島上には臨時に約十点の地震観測点を設置して海と陸、双方から地震を追った。約一カ月の地震観測期間中に海底地震計には千個近い多くの微小地震が捉えられるなど研究は成功裏に行われた。このように大量のデータが得られたため、まだ解析が続いているが、画期的な成果が得られつつある。
一方、海嶺の生まれ始め部分がノルウェー沖の海底に残されている。ここの地下構造を精密に研究することによって、海嶺の初期の活動が明らかになる。このため、30台の海底地震計を使った制御震源地震学(人工地震)の研究も行った。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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