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1992 年度 実績報告書

微動計測にもとづく広域都市圏の地震入力事前評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 04044016
研究機関北海道大学

研究代表者

鏡味 洋史  北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)

研究分担者 AJITE K Mai  カルフォルニア大学ロサンゼルス校, 教授
MARIJAN Drav  南カルフォルニア大学, 準教授
村上 ひとみ  北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
坂井 忍  北海道大学, 工学部, 助手 (60235108)
岡田 成幸  北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
キーワード長周期微動 / サイスミックゾーネーション / 増幅特性 / ロサンゼルス
研究概要

広域都市圏の地震入力事前評価法の確立を目的にロサンゼルス都市圏において長周期の微動観測を行った。
文献調査:ロサンゼルスは深さ数Kmに及ぶ堆積盆地上に立地しており。1971年サンフェルナンド地震、1987年ウイッティア地震の際多数の強震記録が得られ、長周期の卓越が地盤構造との関係で議論されているので、それらの文献調査から開始した。
微動観測:70Km四方の範囲を対象として微動の観測を150点で行った。ラップトップ計算機に内蔵した12bitA/Dを介して直接ディジタル収録する方式をとった。観測は、3観測班によって移動観測を行ない、その間岩盤サイトの固定観測点では1時間ごとに連続観測を行った。現地の交通事情を勘案し観測は早朝に開始し午後のラッシュの始まる前に終えるようにした。観測期間は8月4日〜10日の7日間である。
地震観測:同じシステムによる地震観測も行った。観測は岩盤上の固定点(REF)と堆積地盤上の南加大学(USC)の構内の2ヶ所で微動の連続観測と併せ12日〜19日に行なった。この期間2組の地震記録を得ることができた。地盤上(USC)では継続時間も長く長周期が卓越しておりスペクトルで数倍の違いがみられた。
微動記録の解析:観測記録のスペクトル解析を行った。比較観測点を北端の岩盤サイト(REF)に設け連続観測を行っているので、この点のスペクトルを分母に各点のスペクトル比を求めた。さらに、周期帯域別にスペクトル比の幾何平均を求めた。さらに周期別に振幅比を地図上にプロットしコンタ表示した。このようにして求めた「岩盤サイトに対する微動のスペクトル比のコンタマップ」は地盤の増幅特性を表すものと解釈でき、微動観測の有効な工学的利用方法であると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鏡味 洋史: "やや長周期微動観測に基づくロサンゼルス都市圏のマイクロゾーネーション(1)観測の概要" 地震学会講演予稿集. 92秋. 152-152 (1992)

  • [文献書誌] 鏡味 洋史: "やや長周期微動観測に基づくロサンゼルス都市圏のマイクロゾーネーション(2)岩盤サイトに対するスペクトル比の空間分布" 地震学会講演予稿集. 93春. (1993)

  • [文献書誌] 鏡味 洋史: "やや長周期微動観測によるロサンゼルス都市圏のゾーネーション" 日本建築学会北海道支部研究報告. 66. 37-40 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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