研究課題
1)インド(デリー大)側の経過(1)日本側と共同で、イネ属の供試材料を増殖し、特性を調査した。この実験は日本から丸橋が中心となっておこなったが、ビザ発給のトラブルのため実験期間が短縮され、成果は半ばに終った。(2)昨年度にB.junceaへDNA導入した植物を培養、栽培した結果、遺伝的に後代へ伝わることを確かめた。(3)B.junceaについて、ABA処理や低温処理により、花粉由来胚からの出芽率を従来の従来の10%から66%まで高めることができた。(4)Vigna radiataとV.sanensisとの間の試験管内受精を継続試験中である。(5)胚培養によってBrassica属内種間6交配の雑種作成に成功した。(6)Diplotaxis siifolia由来の細胞質をB.junceaに導入し、安定した系が得られた。2)日本側の経過(1)インド側との共同で1994年1〜2月にかけて、B.junceaの花粉由来胚に遺伝子導入を図った。パーテイクルガンによる導入に効率よく成功した。(2)タバコ、トウモロコシでの試験管内受精の効率を高めることができた。(3)花粉管伸長に関係があると思われる花柱内物質について2種類のタンパク質の分泌状況を明らかにした。(4)培養細胞からの分化に特有の発現を示す遺伝子を把握するために、いくつかの研究方法を開発し、成果をあげた。(5)インド側分担研究者とともに、同様の分野の研究者17人に日本各地より参集して貰い、各研究者の研究内容について情報交換を行ない、その成果をまとめつつある。ただし参加者の旅費はこの研究費で負担してない。
すべて その他
すべて 文献書誌 (6件)