研究課題/領域番号 |
04044078
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
池辺 幸正 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023073)
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研究分担者 |
任 天山 中国, 衛生部・工業衛生実験所, 室長
王 作元 中国, 衛生部・工業衛生実験所, 所長
飯田 孝夫 名古屋大学, 工学部, 助手 (50089843)
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キーワード | 環境トリチウム / 水蒸気 / サンプリング / 中国 / Passive法 / 濃度変動 / トリチウム分布 / 大気中動態 |
研究概要 |
中国で実施されている環境水中のトリチウムの全国組織による調査の機会に合わせて、中国全域の13城市において水蒸気中トリチウムの全国規模調査を実施した。サンプリングには新たに開発したPassive法を用い、モレキュラーシーブを入れたサンプリング容器を、ハルピン、長春、北京、蘭州、武漢、西安、上海、杭州、福州、成都、深訓、ウルムチ、ラサ および 札幌、仙台、名古屋、熊本、那覇に配備した。6月から2ヶ月間のサンプリングを繰り返し実施した。中国のサンプリング容器は北京に搬送し、水蒸気を水として回収して^3Hの計測を実施している。また、地理的に特徴の異なる北京、蘭州、福州の3市において、Activeサンプリング法を用いて、トリチウムの日別サンプリングを秋季と冬季の10日間づつ実施した。これらの研究のため9月に訪中し、水蒸気回収の装置と技術の提供、Active法の装置と技術の提供、測定値のクロスチェックのためのサンプリング等を行った。北京市の湖水など5つの水試料を用いたクロスチェックでは、1例を除いて良い一致を示した。また、長春とハルピンの採集現場を訪問し、現地における問題等について討論した。Passive法によるデータは季節毎の東アジア地域における濃度分布図を得ること、Active法によるデータは水蒸気中トリチウム濃度変動の解析に用いることを意図している。初期のデータによると、日本の濃度レベルが0.3〜1.7Bg/lであるのに対し、中国のデータは15〜50Bg/lの数十倍の高レベルである。今後得られるデータの解析の基礎として、中国と日本の過去のトリチウムについての文献調査を行って、地域分布、経年変化、緯度効果等に着目したデータの整理を行っている。
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