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1992 年度 実績報告書

エアロゾルの大気環境影響

研究課題

研究課題/領域番号 04044087
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 幹二  京都大学, 原子エネルギー研究所, 教授 (40027123)

研究分担者 A Berner  ウィーン大学, 実験物理学科, 準教授
H Horvath  ウィーン大学, 実験物理学科, 準教授
O Preining  ウィーン大学, 実験物理学科, 教授
伊藤 正行  京都大学, 原子エネルギー研究所, 助手 (80109066)
笠原 三紀夫  京都大学, 原子エネルギー研究所, 助教授 (80027143)
キーワード大気エアロゾル / 全地球的影響 / 粒子光学特性 / 粒子元素組成
研究概要

1. 大気エアロゾルの光散乱特性光透過性物質中に吸収性の炭素成分を含む内部および外部混合状態のエアロゾル粒子の光学特性について理論計算を行い、とくに光減衰係数・光吸収係数は一般に内部混合の場合が大きく、その差は粒径0.2ミクロン以上で著しいことを示した。また、4極子型セルによる単粒子の気中保持法を確立して、散乱角法などによる粒子の光学特性の計測の可能性を拓いた。なお、課題3に用いる基礎資料として、ウィーン大学側で行った視程測定データと粒子の性状との関連についての資料を整理中である。
2. 大気エアロゾルの特性化これまで京都とウィーンで、ろ紙(孔径8.0と0.4ミクロン)上に2段分級採取した大気エアロゾル試料についてPIXE法による元素分析を行い、その特性を比較した。粗大粒子側の元素組成には大きな差異はないが、とくにウィーンの微小エアロゾル粒子中にはいおう・鉛成分が多いことなどを明らかにした。現在、カスケードインパクターによる粒子の粒径別捕集とその組成分析が進行中であり、さらに全世界的規模での捕集ネットワークなどについても、現在検討中である。
3. 大気エアロゾルの環境影響評価米国AFGLで開発された大気放射計算モデルであるLOWTRANを用い、幾つかのエアロゾル条件に対する地表入射エネルギーの試算を行った。現在、粒度分布、光屈折率、濃度の高度分布などについてのより現実的なデータの整理とこれにもとずく計算モデルの拡張・改良を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] KASAHARA,Mikio: "Elemental composition of atmospheric aerosols classified into 10 size fractions" Journal of Aerosol Science. 23. S695-698 (1992)

  • [文献書誌] KASAHARA,Mikio: "Inter-comparison of trace metal in atmospheric aerosols collected in Kyoto and Vienna" Journal of Aerosol Science. 23. S1003-1006 (1992)

  • [文献書誌] PREINING,O.: "Global warming;greenhouse gases versus aerosols" The Science of The Total Environment. 126. 199-204 (1992)

  • [文献書誌] KASAHARA,Mikio: "Nucleation and Atmospheric Aerosols(eds.,N.Fukuta and P.E.Wagner)" A.Deepak Publication, 385-393 (1992)

  • [文献書誌] HORVATH,H.: "Proceedings of International Aerosol Seminar and Symposium, Ota, Japan" 日本エアロゾル学会, 64-70 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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