研究課題/領域番号 |
04044107
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中辻 啓二 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029324)
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研究分担者 |
KOJI Shiono Univ.of Bradford, Dept.of Civil Eng., Lecturer
ROGER A Falc Univ.of Bradford, Dept.of Civil Eng., Professor
平田 健正 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 主任研究官 (30093454)
村岡 浩爾 大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
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キーワード | 河口域 / マングローブ林 / 流れ / 物質輸送 / 数値モデル / 3次元 / 成層密度流 / 分散現象 |
研究概要 |
英国側スタッフの3月の来日(The Brirish Council Tokyoの支援)時の第1回を含む4回の研究打ち合せを通して、マングローブ林の水理特性に関する情報の交換、研究調査課題の設定、ならびに両大学で独自に開発済みの数値モデルの相互移管の可能性等、を検討し、相互理解を深めた。さらに、沿岸河口域の水環境の保全のための環境評価技術や制御技術の開発を目標に次の項目について検討した。 (1)水環境管理のためのコンピューター支援システムの確立と大阪湾の水環境管理への適用 : 大阪大学で開発した三次元密度流数値モデルにBradford大学で開発した対話型画像処理システムを導入することによって、大阪湾の流動や水質構造の予測結果の可視化を可能にした。さらに、埋立を想定した地形改変の数値実験を行い、水環境の保存のためには埋立を含む再開発の許容範囲(埋立面積、水深)は如何ほどであるべきか、また水環境の保全のためには如何なる技術的な対応を考えるべきか、を検討した。 (2)三次元流動モデルの基礎的検討 : Bradford大学で開発された水深積分平面二次元流動コードの三次元場への拡張を図るとともに、大阪大学で開発済みの三次元流動コードとを比較することにより、その妥当性を検討した。また、成層影響下の乱流モデルの導入の可能性を検討した。 (3)Sangai Mabrok Estuary の実測データの基礎的考察 : マレーシア理科大学から提供されたマングローブ林の水路での現地観測データの分析を行い、潮汐の違いが河口での混合形態に及ぼす影響やマングローブ水路の分散現象における水理学的役割を明確にした。さらに、両大学の数値モデルの適用の可能性と問題点を検討した。
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