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1993 年度 実績報告書

循環器疾患の遺伝因子の分析・予知・予防法確立のための日中共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 04044119
研究機関京都大学

研究代表者

家森 幸男  京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (80025600)

研究分担者 趙 光腫  上海第二医科大学, 高血圧研究所, 所長
沢村 誠  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (00187303)
奈良 安雄  島根医科大学, 医学部, 助手 (80116417)
李 泰清  中国国際医学交流センター, 西北分センター・国際部, 部長
キーワード客家 / 高血圧 / 高血圧遺伝子 / 栄養
研究概要

広東心血管研究所疫学部長の李博士の協力を得て、広州地区の客家集団を対象とした疫学調査、及び大家系家族を対象とした高血圧遺伝子分析のための調査を行なった。
広州地区に居住する客家集団を対象に、李博士の今までに実施してきた一般住民検診参加者から無作為に300名の40〜60才の男女を抽出し、207名(69%のResponse Rate)の参加者を得た。肥満度の著しいものはほとんどなく、高血圧者の割合も20%程度であった。血液及び尿中の生物学的マーカーの分析は現在進行中である。食生活においては、肉摂取頻度と魚介類摂取頻度が、ほぼ同程度であった。魚介類摂取にあたっては、植物油を中心とした油による調理がなされており、日本人における魚介類摂取の循環器疾患予防への有益性とは、異なった影響が及ぼされていることが推察された。詳細な検討は全生物学的マーカー、特に血漿リン脂質脂肪酸の分析を待って、日中共同で報告する予定である。
父母の生死、及び死因に関する家族歴調査では、脳卒中及び不明の者が多く、死亡年令も若いものでは40代、50代のものがかなりみられた。
高血圧遺伝子分析のための家系調査では、12家系の協力を得ることができ、そのうち、4家系に濃厚な高血圧歴を認め、中国側研究者に追跡調査を引き続き実施してもらう予定である。この4家系を中心とした遺伝子分析は現在進行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yamori,Y.: "WHO-CARDIAC Study:Its implication for heart health in the world." Can J Cardiol.9. D31-33 (1993)

  • [文献書誌] Yamori,Y.: "Hypertensive Cerebrovascular Diseases:Importance of Nutrition in Pathogenesis and Prevention.(Series:Annals of the New York Academy of Sciences 676)In“The Third International Conference on Nutrition In Cardio-Cerebrovascular Diseases"" York Acad.Sci.,New York, 370(92-104) (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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