研究分担者 |
湊 義博 徳島大学, 保健管理センター, 教授 (00035768)
西野 瑞穂 徳島大学, 歯学部, 教授 (90029976)
大和 正幸 徳島大学, 医学部, 助手 (90210492)
弘田 克彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
福井 公明 徳島大学, 歯学部, 教授 (40035407)
CAMPA Mario ピサ大学, 医学部, 教授
WHILEY A.Rob ロンドン病院医科大学, 歯学部, 構師
HARDIE M.jer ロンドン病院医科大学, 歯学部, 教授
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研究概要 |
計画通り英国からハーディ教授が紹へいされ,研究代表者らと3年間の計画について詳細な打ち合わせを行った。また,彼は医,歯両学部で当該研究に関連する現在までの研究成果を特別構演にて紹介し,医療短大と県下の国立病院附属看護学校で「英国における看護の現状」につき構演をした。さらに医,歯学部教授と「英国における医・歯学教育の改革と現状」につき討論会を行った。 一方共同研究者の大和が英国とイタリアに派遣され,当該細菌群の遺伝子型別技術の習得やEIA技術の移転を行うと共に,分離菌株を分譲された。研究代表者らが作製した5種の単クロン抗体を用いるEIAにて,これらの分離菌の血清型別を行った結果,英国菌(28株)についてc,e,d-g型がそれぞれ61%,17%,22%で,イタリア株(21株)についてそれぞれ29%,14%,5.0%であり,型別不能株が52%であった。この型別不能株の90%が新たに作製した単クロン抗体MC-1(C型特異的)とのみ反応した。また従来のC特異抗体のみと反応する菌,それとMC-1の両抗体と反応する菌およびこのMC-1のみと反応する菌の発見を考え合わせると,C血清型に3つの亜型が存在する事が強く示唆された。この点は新知見であり,次年度で遺伝子型別により確認したい。e型,d-g型株分離頻度については両国の分離株で差が見られなかった。日本での分離菌(13株)について同様に血清型別を行ったところ,英国株の型別出現頻度とほぼ同様の結果が得られた。 以上のように本年度実施計画は100%達成され,前述の新しい知見も得られたので,次年度における成果に期待が持たれる。特にハーディ教授が大学教育に関し,前述の構演会と討論会を行ったので,本邦における医・薬・看護系教育研究者との国際交流が深まり,本研究実施の意義は予想以上に大きかった。
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