研究課題/領域番号 |
04044141
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
前田 正信 大阪市立大学, 医学部, 講師 (80181593)
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研究分担者 |
SAPRU Hreday ニュージャージー医科歯科大学, 医学部, 教授
KRIEGER Abbo ニュージャージー医科歯科大学, 医学部, 主任教授
中井 正継 国立循環器病センター, 研究所, 室長 (90150226)
松裏 修四 大阪市立大学, 医学部, 教授 (50047007)
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キーワード | 延髄 / 腹外側部 / 吻側腹外側昇圧野 / 心臓血管中枢 / 脊髄循環 / 神経性調節 / 化学刺激 / ラット |
研究概要 |
延髄心臓血管中枢の最重要領域である孤束核、尾側腹外側降圧野、吻側腹外側昇圧野が脳血管収縮機能を持っている事を既に国際共同研究として報告していた。これらの領域の脊髄循環への役割は不明なので、平成4年度は、吻側腹外側昇圧野(rostral ventrolateral,RVL)の神経細胞が脊髄循環へ及ぼす役割を検討した。 1.RVL,へL-glutamate(100nl,1.7-5.0nmole)を微量注入し、脊髄血流の変化を調べた(n=12)。脊髄血流量は、頸髄では27±2(mean±SE)(P〈0.01)へ、胸髄では22±1より17±2(P〈0.05)へ、腰髄では41±5より26±3ml/100g/min(P〈0.05)に各々有意に低下した。脊髄血管低抗は、頸髄では3.7±0.4より5.0±0.6(P〈0.05)に、胸髄では4.2±0.2より5.9±0.7(P〈0.05)に、腰髄では2.5±0.2より3.8±0.4mmHg/[ml/100g/min](P〈0.05)に各々有意に上昇した。 2.1の実験の際、同時に腎臓の血流量を測定した(n=12)。腎血流量は有意(P〈0.01)に低下し、腎血管低抗は有意に(P〈0.05)上昇した。これにより、RVLへL-glutamateを微量注入した効果が有効であることが裏付けられた。 3.RVL近接野へのL-glutamate微量注入及びRVLへの生理食塩水微量注入では、脊髄血流量、脊髄血管低抗は有意な変化を示さなかった(n=5)。 4.RVL化学刺激中の脊髄血管のPaCO_2に対する血管反応性は保たれていた(n=5)。 5.組織学的検討をし、刺激部位がRVLである事を確認した(n=5)。 以上の結果よりRVL内の神経細胞は脊髄循環を血管収縮性に調節している事が判明した。
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