• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

蛋白質を細胞外から核内に送り込むことによる遺伝病治療と遺伝子発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 04044156
研究機関久留米大学

研究代表者

目加田 英輔  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)

研究分担者 JOHON R.Murp  ボストン大学, メディカルセンター, 教授
山泉 克  熊本大学, 医学部附属遺伝医学研究所, 教授 (70107093)
米田 悦啓  大阪大学, 細胞工学センター, 助手 (80191667)
岩本 亮  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)
常岡 誠  久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (50197745)
キーワードジフテリア毒素 / エンドヌクレアーゼ / 色素性乾皮症 / 融合蛋白 / フラグメントB
研究概要

本研究は,ジフテリア毒素のBフラグメントを用いて,細胞外から細胞内の任意のオルガネラにタンパク質を送り込む新しい研究システムの開発を目指すものである。平成4年度は,ジフテリア毒素のBフラグメントにT4ファージ由来のエンドヌクレアーゼVを融合させたタンパク質を作製し,これを色素性乾皮症の細胞に加えて,エンドヌクレアーゼが色素性乾皮症細胞の核内に到達して,DNA修復を行なうかどうかということについて調べた。大腸菌で合成された変性状態の融合タンパク質から,酵素活性の回復を起こさせるための条件取りに多くの時間を費やしたが,その介あってもともとのエンドヌクレアーゼとほぼ同じ比活性を持った融合タンパク質を得ることが出来るようになった。
再構成された融合タンパク質のジフテリア毒素リセプター結合活性は,ジフテリア毒素の結合活性よりも高かった。この知見は,本研究目的とは少し離れるが,ジフテリア毒素とリセプターの結合の様式を調べる上で,あるいは今後同様な目的の融合タンパク質を作製する際に大いに有効であると考えられる。
再構成した融合蛋白を実際の細胞に加えて活性を測定したところ,効果はきわめて弱いが,明らかに修復が認められた。但し,その程度は予期したものより弱く,それがどの様な理由であるのかについてより詳しい検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tsuneoka,M.: "Degradation of a nuclear-localized protein in mammalian COS cells using Escerichia coli beta-galactosidase as a model protein." J.Biol.Chem.267. 9107-9111 (1992)

  • [文献書誌] Mitamura,T.: "The 27-kD diphtheria toxin receptor-associated protein (DRAP27) from Vero cells is the monkey homologue of human CD9 antigen: Expression of DRAP27 elevates the number of diphtheria toxin receptors on toxin-sensitive cells." J.Cell Biol.118. 1389-1399 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi